■2週間ほどまえに、日本社会のサッカー受容をめぐった文化論を展開したとき、マクラとして、つぎのような 小文をかいた。
……フランス現代文学研究者の 陣野俊史 先生が、現代日本は 社会的な中間層が 二極分化してきて、その上層が サッカーの 基本的ファン層を かたちづくっている。基本的に労働者の愛好する(みる/やる)スポーツである、サッカーが、こんなかたちで うけいれられている国は、「たぶん世界中探して1つもない」とのべている(『RON RON』Vol.2,p.95)。■これは、かきことば、天皇制、キリスト教受容と、ならんで、日本特殊論を展開するときに、かならず あげられるべき 要素だとおもう。
■?ひらがな/カタカナ だけでなく、漢字表記という、まったく異質な表記体系が ごく普通に まぜがきされること。ときには、ローマ字まで まぜがきされるといった、複雑怪奇な書記体系が ごく自然に うけとめられていること。「訓よみ」という曲芸的な 慣習が ごく普通であり、「語呂あわせ」という、外国人には理解不能な 暗記法まであるなどは、日本が特殊な文化空間であることの、重要な点だ。
■ただ、これは 読者に誤解をあたえる おそれがあるので、補足しておこう。 続きを読む
……フランス現代文学研究者の 陣野俊史 先生が、現代日本は 社会的な中間層が 二極分化してきて、その上層が サッカーの 基本的ファン層を かたちづくっている。基本的に労働者の愛好する(みる/やる)スポーツである、サッカーが、こんなかたちで うけいれられている国は、「たぶん世界中探して1つもない」とのべている(『RON RON』Vol.2,p.95)。■これは、かきことば、天皇制、キリスト教受容と、ならんで、日本特殊論を展開するときに、かならず あげられるべき 要素だとおもう。
■?ひらがな/カタカナ だけでなく、漢字表記という、まったく異質な表記体系が ごく普通に まぜがきされること。ときには、ローマ字まで まぜがきされるといった、複雑怪奇な書記体系が ごく自然に うけとめられていること。「訓よみ」という曲芸的な 慣習が ごく普通であり、「語呂あわせ」という、外国人には理解不能な 暗記法まであるなどは、日本が特殊な文化空間であることの、重要な点だ。
■ただ、これは 読者に誤解をあたえる おそれがあるので、補足しておこう。 続きを読む