2005年08月

権力=妄想によるリスク不安

■あすは、防災の日である。小学校なども動員されて、自治体が災害訓練などを、おこなう。■もちろん、9月1日というのが、1923年の関東大震災の日にあたることは、いうまでもない。原発震災など、まともに対策がなされないのに、かたちばかり、集団下校とか、保護者に むかえにこさせるとか、アホらしい ハナシだ。■当時朝鮮人たちが パニックになった「自警団」によって大量虐殺されたり、社会主義者・自由主義者が どさくさまぎれに 軍人らにころされるなどした、集団ヒステリー/権力犯罪こそ、リスクの歴史として、つたえるべきなのに。
■ところで、スイス政府が過去 全国の各家庭に1部ずつ くばったとかいう、危機管理マニュアルの日本語訳、『民間防衛
(原書房)が、やたらとうれているらしい。 続きを読む

地域にとっての「学力」 1

■ハラナは、大学が集中する南関東で学生時代+α を すごしたが、南関東出身ではない。■おまけに、現在の所在地に居をかまえるようになってから、一度も出身地にはもどったことがない。移動距離の ケタがちがいすぎるが、北米の 社会学者P.L.バーガーらの代表作のひとつ「故郷喪失者たち」(Homeless Mind)という表題の しめす「気分」、感覚は、とてもよくわかる(笑)。■有名な社会学者の おひとり[リンク集にもおさめてあるが]は、自称「さすらいのソシオロジスト」「さまよえるソシオロジスト」(a homeless-minded-sociologist)とまで、かたっている[野村一夫プロフィール]
■でもって、きょうのお題は、地域の進学校がはたしている機能というヤツ。■いまや、ご常連というほかない、木村正司先生のご登場だ
(笑) 続きを読む

マニュアル敬語論

■「俗流若者論」批判の急先鋒といえば、後藤和智さんだが(新・後藤和智事務所 ?若者報道から見た日本?)だが、「コトバの みだれ」という非難が集中するのは、きまって、オンナ/コドモだ。オヤジたちの 暴言・放言の 横暴ぶり、熟女たちの「たか飛車」な発言は、まず とわれることはないし、わかものだって、オトコなら 「まあ、しかたがない」で、すまされてしまう。一番、ねらわれるのは、オンナ/コドモが交差する、女子中高生だ(笑。日本語特殊論の特殊性2
■しかし、オニイチャンたちも、その コトバづかいが 攻撃をうける空間がある。職場での上司や、お客さんへの、敬語の駆使の失敗だな。■「ファミレス敬語にも質がある」という、興味ぶかい、「若者論」論が 発表された
(インターネット新聞『JANJAN』2005/08/25) 続きを読む

だれも沖縄を知らない

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■日記「ひび、いろいろ」(2005/08/25)でも ふれたが、森口豁[カツ]さん(1937-)の『だれも沖縄を知らない
27の島の物語(筑摩書房)が、先月でていた。■森口さんは、40年以上にわたって 琉球列島にかかわりつづけてきたジャーナリストだ。
■副題の「27の島の物語」は、いくえにも複雑な背景を象徴している。
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警察官職務執行法のナゾ

■「警察官職務執行法」とは、その第1条1項に「警察官が警察法(昭和29年法律第162号)に規定する個人の生命、身体及び財産の保護、犯罪の予防、公安の維持並びに他の法令の執行等の職権職務を忠実に遂行するために、必要な手段を定めることを目的と」した法律である。■しかも、第2項で「この法律に規定する手段は、前項の目的のため必要な最少の限度において用いるべきものであつて、いやしくもその濫用にわたるようなことがあつてはならない」って、とことわっていることを、みても、立法の精神は、あくまで、いきすぎを いさめるよう、権力の暴走防止といえるだろう。■ところが、現実は、そうでもない。「必要な最少の限度」を 完全にこえてしまう、おバカな警官がでるわけですよ。

■国会議員でもあった、弁護士の、白川勝彦さん、ウェブサイトをおもちだが、「忍び寄る警察国家の影」って、ぞっとするような文章がある【リンク注は、ハラナ】。

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