2005年09月

なぜ福知山線脱線事故は起こったのか

■きょうで、「JR福知山線脱線事故」から、まる5か月になる。先日19日には、国土交通省から、遺族に調査報告説明会がなされた。JR西日本による再発防止策「安全性向上計画」についての説明会は、事故から半年後にあたる10月25日前後におこなわれるようだ。
■9月6日には、事故調査委員会による「経過報告」がだされたが、事故原因が完全に解明されたわけではなく、依然不明な点もおおいが、なんでも、最終報告は2年後とからしいので、先月だされた、川島令三『なぜ福知山線脱線事故は起こったのか』という、分析本をとりあえず紹介する。
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グロテスクな教養

■いわゆる「課題集中校」などと 密接にかかわる 経済階層と 公教育の関連性とを 先日論じたが、今回は 一転して、エリート層近辺の 文化資本を、ひさしぶりに かたってみよう。■東大文学部ドイツ文学科周辺の 前史と戦後史を いじわるく、しかし愛情あふれる 皮肉でもって、するどくスケッチした『文学部をめぐる病――教養主義・ナチス・旧制高校』(松籟社)で 衝撃をあたえた 高田理惠子さんが、初夏に刊行した『グロテスクな教養(ちくま新書)をとりあげる。■きのう、「大学教授は虚業家か」でもとりあげたが、エリート層にも、かなりの屈折がある(笑), 続きを読む

大学教授は虚業家か

古谷浩『大学教授は虚業家か』〔早稲田出版〕は、「大学」という 日本列島の特殊な空間を うちがわから徹底批判=内部告発した ものだ。■その腐敗ぶりの告発は、すでに 類書があるが、この本も よんで損はない。これから 大学進学をかんがえている 高校生などの保護者は もちろん、研究者を めざしている大学院生も、必読書といえるのではないか? 続きを読む

見えざる階層的不平等

■「地域にとっての「学力」1」,その「」と 連作を 以前かき、読者の一部には、続編をかくかもしれないと、ふっておいたので、一応「3」を予定していた。■が、なまじ 教育論にしぼりこまず、地域論とからめてしまったため、そののち 展開した、「ジャスコ化社会 1」,その「」と、地域論を連作してしまったことで、まとまった 小文をかく 気力が なえてしまった(笑)。■双方の続編「3」を いつかけるか、かく気になるか、それ自体 あやしくなってきたので、地域と教育の「交差点」として、いささか 特殊な事例をあげる。■鍋島祥郎『見えざる階層的不平等』(解放出版社)の紹介である。 続きを読む

「先生」とよばれる「身分」

■毎度おなじみ、公民科の先生、木村正司さんが、「学校の先生はどうして「いらっしゃいませ」といわないのか?」という試験問題を、「政治経済」で、出題されたそうだ。■生徒さんの、解答が傑作だった。
■木村先生は、「市場」とか「税金」とか、「顧客」といった経済学/財政学/経営学などの 概念が、抽象的なまま 政治経済の教科書や資料集に展開されているだけでは、なんにも つたわらないという、実感があるからこそ、こういった、緊張感あふれる出題をされているとおもうが、「いらっしゃいませ」と顧客に けっして いうことがない 「先生」方は、なにも 公立学校の教員だけではない。
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