2006年05月

ヒトは なぜ こそだてするか?4=差別論ノート30

■さて、前回前々回」と、なにゆえヒトは生得的行動とはおもえない育児、しかも生得的にプログラミングされていないかぎり到底たえがたい負担をにないつづけられたのかを、かんがえてきた。■要は、保育者が「理不尽」「限界」という状況でキレそうなるのを、すんでのところで回避するような戦略を、乳幼児が発達させてきた(というか、そういった行動原理を遺伝子情報としてもたない個体は、早々に死にたえてしまった)らしいという仮説にいたった。
■もちろん、「ヒトは なぜ こそだてするか?1」で心理学者 岸田秀さんの指摘を紹介したとおり、儒教イデオロギーなどが「親孝行」を徳目の中心にすえてきたなど、イデオロギー上のささえも無視できない。■「そだててもらった恩義」を 「かえきしれない心理的負債」としてしょいこんだ次世代が、反抗期・自立期をへながらも、自分もこそだて世代にいたると、「オヤの負担」をとらえかえすようになり、「オヤの老後の面倒をみる義務がある」とかんがえるようになる。■「オヤの負担感がいかにおおきいか」という無言の呪文は、まご世代をそだてるにいたったコドモ世代の「改心」「反省」によって、「孝行」という倫理徳目をはたさせるにいたる。つまり、儒教イデオロギーが十全に作動すると
(笑)。 続きを読む

転載:日米安保体制(読売新聞・沖縄版)

■読売新聞の沖縄版の企画特集の、特集「沖縄から」の続編。

<10>日米安保体制

【日米安保】1951年のサンフランシスコ平和条約が締結された際、旧安保条約が結ばれ、米軍は占領終了後も日本にとどまった。60年には新安保条約に改定された。この条約に基づく日米同盟は、旧ソ連を仮想敵国とした日本有事の際の共同防衛を目的とするものだった。だが、1996年の日米安保共同宣言で、冷戦後の情勢変化を踏まえて日米同盟を再定義し、アジア太平洋地域での日米関係の重要性を明記。さらに、米軍再編最終合意を受けた日米の共同声明は、アジア太平洋地域にとどまらず、「世界の平和と安全を高める上で」日米同盟が極めて重要としている。

 ◆県民に銃向ける「例外」 仲里効
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フェロシルト撤去責任再考3

■三重県よろずやさんの最新記事「ナンチャッテ知事に2期目はあるのか 」の一部を転載。■リンクはかってに追加。毎日新聞をはじめ、ウェブ上の新聞記事はリンクぎれがはやいので、キャッシュの方でリンクしてある。


フェロシルトの回収状況
後追いで更新されてます。。

▼異例の知事コメント

ナンチャッテ知事石原産業提訴に理解を示した
という趣旨の記事が22日の毎日新聞夕刊1面(中部本社版)に掲載された

夕刊で掲載したのは毎日新聞1社だけだったので
田中記者にバイアスが掛かってんのかなあ
まあ点火してボーボー燃やすという予告なんだろうなあ

夕刊のそれも1面とはまたハデにやるなあ
ナンチャッテもトップとしての自覚と責任てのがねえな

と見てたら案の定翌日の毎日三重版で続報されたが
 野呂知事の“石原産業の提訴、理解”発言に反発広がる
 http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/mie/news/20060523ddlk24040172000c.html
他社は批判すれども同調しているとまでは言い難かった
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転載:宜野湾市の伊波洋一市長が7月に3度目の訪米へ

■先日につづいて、インターネット新聞『JANJAN』から、「比嘉康文の沖縄通信 」の最新号を転載【リンクをかってに追加】。


宜野湾市の伊波洋一市長が7月に3度目の訪米へ 〔2006/05/29〕


  海兵隊基地・普天間飛行場の危険性を訴えるため宜野湾市伊波洋一市長は7月16日から訪米することを決めた。これが実現すると3度目の訪米となる。

 アメリカには12日間滞在、ワシントン、ハワイで米国防省、連邦議会関係者、太平洋軍総司令部などを訪問、普天間飛行場の危険性の除去と早期閉鎖、全面返還を求める。伊波洋一市長のほかに宜野湾市基地政策部の山内繁雄次長ら職員3人が同行する。

 伊波市長は普天間飛行場の危険性は極限状況にあり、政府が計画している8年後の代替施設建設までは待てない、との認識である。

 政府は「外交は国の専権事項」というが、なぜ沖縄では米国に直訴するのか。他府県には見られない行動であるだけに、そうした疑問が当然起こるはずである。それは日本政府よりもアメリカ政府の方が民主的で、直に話し合いができることを体験的に知っているからである。27年間という長い米軍占領下で、沖縄人が体得した知恵である。
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ヒトは なぜ こそだてするか?3=差別論ノート29

■女性たちが、男性うけをねらう戦略のひとつが「ブリっこ」だが、これが「少女」イメージの援用であることは、あきらかだ。■日本的な女性アイドルが、10代なかばでデビューし20歳すぎで「脱皮」「転身」しないかぎり、芸能界でいきのこれなかったように、そして、「Wikipedia 女性アイドル」が「狭義には、若者や子供に人気のある、可愛らしさや清純さ、あどけなさを特徴、またセールスポイントとした若手の女性タレントを指す」と、端的に指摘しているように、成熟した女性性とは距離をおいた点こそ、かのじょたちのセールスポイントであった。
■そして、これは前回「ヒトは なぜ こそだてするか?2=差別論ノート28」で展開したような、優位者の攻撃性誘発をさけ、保護感情をひきだすことで おそらくいきのびてきた乳幼児とおなじ動物行動学的産物といえるだろう。■実際、マンガの「萌え絵」とよばれる技法は、前回紹介したコンラート・ローレンツ「幼児図式(Kindchen-Schema)」のつぎの条件と非常にかぶる。
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