■さて、昨日とだえた、「初日からの連続更新記録」は、「きまぐれ」の結果ではない。■実は、インターネットに事実上つなげなかったばかりか、このパソコンの起動自体がままならなかったのである。
■しかも、それがハラナの不注意などではなく、外部からもたらされた「災厄」だったのだ。それもなんと、コンピュータ・ウィルス・ワクチンの自動更新が発生させた現象だった(笑)。■きのうの夕刊にもでたので(日記をおよみの読者はごぞんじのとおり、ハラナの自宅にはテレビもないし、ラジオもつけっぱなしではない)、読者も一部はおきづきのとおり、「トレンド・マイクロ」社の「ウィルス・バスター」の昨日午前7時半のソフト更新のせいで、異常に処理速度がおそくなるという事態にまきこまれた。■「トレンド・マイクロ」社は、11時ごろに、修正の更新ソフトを配信できるよう処置したというが、処理速度が極度におそくなる、という障害の次元がハンパじゃなかった。■なにしろ、起動に何時間かかるのか、さっぱり見当がつかないぐらい、画面がうごかない。基本背景画面以前の、あわいアオのままとか、アイコンがならぶ画面にたどりついたとはいえ、例の「砂時計」アイコンが「プログラム作業中」の表示として数時間などいう状況が延々つづいたのだった。■その状況を、きのうは午前中から断続的にくりかえし、とうとう、よるの11時までねばって断念。電源をいれたまま放置して、就寝。なんとかネットにつながったのが早朝5時。「トレンド・マイクロ」社の「修正」版を更新し、再起動にまでこぎつけ、作業速度がもどったのが、5時半すぎだった。■「トレンド・マイクロ」社の「自動更新」とやらの「災厄」から解放されたのは、ほぼまる1日がかりだったことになる(笑)。
■ハラナのがわの「おち度」をあえてあげるなら、?通常のように、あさ7時段階で原稿をかきあげて更新をおえていなかった。?このパソコン以外にネットにつなげる装置を周囲に用意しておかなかった。……ぐらいか(笑)? ■ともかく、このウェブログが、パソコン内部で完結せず、完全に作業が外部化している異常、ネットにつながらないことは致命的だ。しかも、副作用として、ウェブログ更新以外の作業が事実上できなかったのだ。メールも確認できなかったし、ほかの原稿かきも、いっさいとまったままで、1日棒にふった。
■けさの朝刊では、7万件のといあわせがあり、しかも、パソコン・メーカーにも「起動しない」などの、苦情が多数あったという。■鉄道/新聞社などのシステムにも影響をあたえたという点で、公共の活動にも累(るい)をおよぼしたし、原因のわからない状況に、「初期化」を選択してデータをうしなったひともでたという。■きけば、「配布」まえに必要だったチェックをおこたっていたとのこと。まったく、ひとさわがせな会社だ。■9時にひっこめ11時には修正版を発表したとか、対処法はこうだとか、おそいんだよ。だって、そういった対処法に、1台しかてもとに機械がないばあいに、アクセスできないんだから(笑)。■ファックス/iモードで対応するっていうけどねぇ。たしかめてないが、24時間体制で電話対応もしたのか(笑)? でも、それしても当然だよな。■ちなみに、こんなときの対応要員が、万が一でも過労死しないですむような、人材のユトリはあるんですか?
■パソコンに全面的に依存した社会がモロいことは、みずほ銀行の統合のときの、コンピュータ・システムの「すりあわせ」の失敗のとき、あるいは、いわゆる「2000年問題」のときにも、指摘された。■単なる「機械的処理」にとどまらず、かなり基幹的な処理作業までも、その驚異的な計算処理能率に依存しきっている、現代社会。それは、究極の「省力化」「ひとべらし」を実現したが、同時に、非常に不安定な要素をかかえこむという、構造的リスクもはらむこととなったわけだ。■「手作業」にもミスはあるし、重大な事態もしばしばひきおこされる。しかし、システム化されている次元があさいので、善後策が簡単にとれるという利点もある。しかし、「計算機による高度の予測・処理」という「ブラック・ボックス」を前提に日常がくまれていることは、ある意味、そらおそろしい事態だ。それは、大震災という事態を計算しきれていないのに、「大丈夫、大丈夫」といいはって原発による送電をやめない電力会社などに、究極のかたちとしてあらわれているが、まったくシャレにならない。■「フランケンシュタイン」をはじめとする、SFのえがく悲観主義は、単なる、大衆的不安の産物などではなく、ちゃんとした「暗黙知」がおしえてくれている、「正夢」なんだとおもう。
■ちなみに、今回の事態は、「コンピュータ・ウィルス対策ワクチン」がひきおこした、「コンピュータ・ウィルス」的障害の大量発生だ(笑)。これは、非常にタチのわるいシャレだ。■おそらく、企業や自営業者からは、訴訟がひきおこされるだろう。ハラナは時間がないが、あったら、したいぐらいだ。■わきみちにそれるが、判事など法律の実務家の一部が自明視している、「うったえなきところには、権利は存在せず」といった権利観、訴訟観は、まったく非現実的だ。世間には「訴訟にまでいたらない」というより、「訴訟なんぞにかけている時間など、ミジンもない」という当事者の「なきねいり」が膨大にあることによって、訴訟制度は、かろうじて成立しているにすぎない。「うったえるべき正当な事由をもつ当事者」が大半訴訟をおこしたら、裁判制度は確実にパンクする。■と同時に、企業の「相談窓口」によせられない「未発の苦情」というのも、「暗数」として、たくさん潜在しているはずだ。■表面化してこないから、というのが、なにも事態を理解していないことは、おおやけの機関の対応が本格化しただけで、「児童虐待」や「家庭内暴力」の認知件数が激増したということだけで、あきらかなのだから。「認知件数の激増」が、事件の激増の結果のはずがない。まえからあったが、「かけこむ空間」があてがわれていなかったので、浮上しなかっただけだ。
■ともかく、「コンピュータ・ウィルス対策ワクチン」がひきおこした、「コンピュータ・ウィルス」的障害の大量発生という事態は、ネット空間を通じて遠隔的かつ大量に、しかも「自動更新」というシステムでひきおこされるだけに、非常にやっかいだ。■ソフト会社は、それこそ、有人宇宙飛行船や心臓のペースメーカー、あるいは核兵器技術なみに、きびしいチェックをめざすべき倫理・責任をおっていると、きもに銘ずるべきだろう。■逆にいえば、ハッキングなど、悪意ある人物による意識的な障害発生への対策だけでなく、「善意」のシステムによる誤動作が深刻な影響をおよぼさないよう、システム管理者は日々問題点の発見につとめねばならないし、それは単に個人的・私企業的なリスク回避行動の営為なんかではなくて、体系的・意識的・組織的にすすめられなばなるまい。
■ちなみに、「コンピュータ・ウィルス対策ワクチン」がひきおこした、「コンピュータ・ウィルス」的障害の大量発生ほどではないが、「ウィルス対策ワクチン」がひきおこした発症、ないし副作用という、リスクも無視できない。■それは、たとえばリンク集にもはりこんである、ジャパンマシニスト社がだしている『ちいさい・おおきい よわい・つよい』という育児雑誌(略称「ち・お」)の35号特集「予防接種はなぜ安心といえるの?」(2002年5月)とか、21号特集「予防接種の迷い」(1998年11月)、1号特集「予防接種はどれを・どう受けますか?」(1993年11月→1995年4月改訂)などが参考になる。■「集団生活である以上、予防接種に応じるのは、公私両面のリスク回避上、当然」って意識がねづよいけど、インフルエンザ・ワクチンとか有効性があやしく、副作用が心配されるものは、かなりある。
■ガン検診が、かなりの程度有効性があやしく、むしろ業界の利害確保のための、健康不安のあおり行為だ、などと暴露したがゆえに、学内・学会でホサれまくりらしい、近藤誠さんの現状なども、リスク問題をかんがえるうえで、重要だろう。■いわゆる「チャイナ・リスク」をあおりたてて、自衛隊を本格的に、せめられる軍隊へと改編するうごきが急だとか、「少年」や「障害者」、「来日外国人」の「危険」をさわぎたてる連中の策動と、ともに監視がおこたれない。
■ハラナのがわの「おち度」をあえてあげるなら、?通常のように、あさ7時段階で原稿をかきあげて更新をおえていなかった。?このパソコン以外にネットにつなげる装置を周囲に用意しておかなかった。……ぐらいか(笑)? ■ともかく、このウェブログが、パソコン内部で完結せず、完全に作業が外部化している異常、ネットにつながらないことは致命的だ。しかも、副作用として、ウェブログ更新以外の作業が事実上できなかったのだ。メールも確認できなかったし、ほかの原稿かきも、いっさいとまったままで、1日棒にふった。
■けさの朝刊では、7万件のといあわせがあり、しかも、パソコン・メーカーにも「起動しない」などの、苦情が多数あったという。■鉄道/新聞社などのシステムにも影響をあたえたという点で、公共の活動にも累(るい)をおよぼしたし、原因のわからない状況に、「初期化」を選択してデータをうしなったひともでたという。■きけば、「配布」まえに必要だったチェックをおこたっていたとのこと。まったく、ひとさわがせな会社だ。■9時にひっこめ11時には修正版を発表したとか、対処法はこうだとか、おそいんだよ。だって、そういった対処法に、1台しかてもとに機械がないばあいに、アクセスできないんだから(笑)。■ファックス/iモードで対応するっていうけどねぇ。たしかめてないが、24時間体制で電話対応もしたのか(笑)? でも、それしても当然だよな。■ちなみに、こんなときの対応要員が、万が一でも過労死しないですむような、人材のユトリはあるんですか?
■パソコンに全面的に依存した社会がモロいことは、みずほ銀行の統合のときの、コンピュータ・システムの「すりあわせ」の失敗のとき、あるいは、いわゆる「2000年問題」のときにも、指摘された。■単なる「機械的処理」にとどまらず、かなり基幹的な処理作業までも、その驚異的な計算処理能率に依存しきっている、現代社会。それは、究極の「省力化」「ひとべらし」を実現したが、同時に、非常に不安定な要素をかかえこむという、構造的リスクもはらむこととなったわけだ。■「手作業」にもミスはあるし、重大な事態もしばしばひきおこされる。しかし、システム化されている次元があさいので、善後策が簡単にとれるという利点もある。しかし、「計算機による高度の予測・処理」という「ブラック・ボックス」を前提に日常がくまれていることは、ある意味、そらおそろしい事態だ。それは、大震災という事態を計算しきれていないのに、「大丈夫、大丈夫」といいはって原発による送電をやめない電力会社などに、究極のかたちとしてあらわれているが、まったくシャレにならない。■「フランケンシュタイン」をはじめとする、SFのえがく悲観主義は、単なる、大衆的不安の産物などではなく、ちゃんとした「暗黙知」がおしえてくれている、「正夢」なんだとおもう。
■ちなみに、今回の事態は、「コンピュータ・ウィルス対策ワクチン」がひきおこした、「コンピュータ・ウィルス」的障害の大量発生だ(笑)。これは、非常にタチのわるいシャレだ。■おそらく、企業や自営業者からは、訴訟がひきおこされるだろう。ハラナは時間がないが、あったら、したいぐらいだ。■わきみちにそれるが、判事など法律の実務家の一部が自明視している、「うったえなきところには、権利は存在せず」といった権利観、訴訟観は、まったく非現実的だ。世間には「訴訟にまでいたらない」というより、「訴訟なんぞにかけている時間など、ミジンもない」という当事者の「なきねいり」が膨大にあることによって、訴訟制度は、かろうじて成立しているにすぎない。「うったえるべき正当な事由をもつ当事者」が大半訴訟をおこしたら、裁判制度は確実にパンクする。■と同時に、企業の「相談窓口」によせられない「未発の苦情」というのも、「暗数」として、たくさん潜在しているはずだ。■表面化してこないから、というのが、なにも事態を理解していないことは、おおやけの機関の対応が本格化しただけで、「児童虐待」や「家庭内暴力」の認知件数が激増したということだけで、あきらかなのだから。「認知件数の激増」が、事件の激増の結果のはずがない。まえからあったが、「かけこむ空間」があてがわれていなかったので、浮上しなかっただけだ。
■ともかく、「コンピュータ・ウィルス対策ワクチン」がひきおこした、「コンピュータ・ウィルス」的障害の大量発生という事態は、ネット空間を通じて遠隔的かつ大量に、しかも「自動更新」というシステムでひきおこされるだけに、非常にやっかいだ。■ソフト会社は、それこそ、有人宇宙飛行船や心臓のペースメーカー、あるいは核兵器技術なみに、きびしいチェックをめざすべき倫理・責任をおっていると、きもに銘ずるべきだろう。■逆にいえば、ハッキングなど、悪意ある人物による意識的な障害発生への対策だけでなく、「善意」のシステムによる誤動作が深刻な影響をおよぼさないよう、システム管理者は日々問題点の発見につとめねばならないし、それは単に個人的・私企業的なリスク回避行動の営為なんかではなくて、体系的・意識的・組織的にすすめられなばなるまい。
■ちなみに、「コンピュータ・ウィルス対策ワクチン」がひきおこした、「コンピュータ・ウィルス」的障害の大量発生ほどではないが、「ウィルス対策ワクチン」がひきおこした発症、ないし副作用という、リスクも無視できない。■それは、たとえばリンク集にもはりこんである、ジャパンマシニスト社がだしている『ちいさい・おおきい よわい・つよい』という育児雑誌(略称「ち・お」)の35号特集「予防接種はなぜ安心といえるの?」(2002年5月)とか、21号特集「予防接種の迷い」(1998年11月)、1号特集「予防接種はどれを・どう受けますか?」(1993年11月→1995年4月改訂)などが参考になる。■「集団生活である以上、予防接種に応じるのは、公私両面のリスク回避上、当然」って意識がねづよいけど、インフルエンザ・ワクチンとか有効性があやしく、副作用が心配されるものは、かなりある。
■ガン検診が、かなりの程度有効性があやしく、むしろ業界の利害確保のための、健康不安のあおり行為だ、などと暴露したがゆえに、学内・学会でホサれまくりらしい、近藤誠さんの現状なども、リスク問題をかんがえるうえで、重要だろう。■いわゆる「チャイナ・リスク」をあおりたてて、自衛隊を本格的に、せめられる軍隊へと改編するうごきが急だとか、「少年」や「障害者」、「来日外国人」の「危険」をさわぎたてる連中の策動と、ともに監視がおこたれない。