昨年すえに、とりあげた本の代表約30冊を紹介しつつ2005年をふりかえったが、実は、本日、この日記は めでたく1周年をむかえた。■わたくしごとではあるが、めでたい。■4月下旬に、「ワクチンがウィルス化する?」という、「想定外」の事態で、1日更新しなかっただけで、あとは毎日「長文」をかいた(笑)。■通常のイメージでいう「ブログ」的な分量は、初日だけかもしれない。

■「また、アホなことをかいているのだろう」と、かたきのように 監視されている読者もいらっしゃるだろうが(笑)、それはそれで、表現者と批判者の「いきがい」というものであろうし、たがいに、「わたくしごと」であっても、「はりあい」が、数か月 つづいているとしたら、それはそれで、意味のあることだろうから。

■この日記、はなはだ「きまぐれ」に展開されており、単なる「日録」としては、異常にながい/おもたい/くらい、という印象をおもちの読者がいることは、当然「想定内」だし(笑)、1日のご来場が この1か月だと700弱で、「プロフィール」へのアクセスが1年累計5000強だから、ぶどまり7分の1弱 といったところは、いかに「一見〔イチゲン〕さん」がおおいかを端的にしめしているだろう。■しかし、一部にしろ、熱心なお客さんはいらっしゃるし、毎日更新されることを前提で、いらっしゃるかたもいそうなので、いきがかり上 ちいさいながらも 責任感と自負を、もってしまっているもの事実(笑)。■最低でも、原稿用紙数枚分の分量と、資料集的な価値は維持したいという、気概をたもつにいたっている。
■ただし、新規のお客さんにとっては、「年季があさい」わりに、分量がすくなくない(笑)。■熱心な固定客層でも、「あの記事は、どのあたりかね?」というときに、「カテゴリアーカイブ」という装置が、あまり はたらかない。■それは、ひとえに、ハラナの文章が ながく、論点が 最小限にしぼりこまれていないことに起因するが、と同時に、ハラナの問題意識が、複数領域にまたがることが基本だということも、みのがせない。
■典型例をあげるなら、琉球列島で展開された「国語教育」をあつかった、藤澤健一『沖縄/教育権力の現代史』(社会思想社)の書評などは、「琉球/日本/千島列島」という分類におさめられているが、それは「書評」「教育」「ニホンゴ/コクゴ/ミンゾクゴ 」「学問」「国家/ナショナリズム論」の、いずれにおさめても、なんら問題ない。■むしろ、ウェブログのプログラムを変更する能力があるなら、そのいずれにもいれたいぐらいだ。
■そこで、今回は、1年間をふりかえりつつ、今後いらっしゃるお客さまがたへのサービスとして、簡単な「みとり図」をえがいておこうと、おもう。
■?時事問題:実は「時評」といいつつ、実は てうすな領域である。■比較的まとまった話題としては、
 ■列車事故:「集団神経症としての列車ダイヤ」「JR脱線事故の責任の所在」「鉄道事故再論1」「なぜ福知山線脱線事故は起こったのか」「JR福知山線脱線事故 再論
 ■愛知万博:「万博狂走曲」「公共工事という、やまい」「バリア=フルな万博会場」「『虚飾の愛知万博』を総括」「マクロ経営学から見た愛知万博
 ■民族差別:「中台関係ダシに沖縄脅迫」「アリバイ的/偽善的/大和的」「人種/民族/血統差別と報道」「「沖縄」にタカる軍事業界


?特集記事的なもの:フェロシルト/米軍普天間基地移転問題が中心
 ■フェロシルト/産廃:「行政もグルか? フェロシルト」「行政もグルか? フェロシルト2」「行政もグルか? フェロシルト3」「行政もグルか? フェロシルト4」「フェロシルトと御用学者」「フェロシルトと御用学者 2」「検証 岐阜県史問題」「三重県・環境保全事業団」「フェロシルト問題の本質」「現代もひきずる四日市公害」「廃棄物アウトローと共犯者」「フェロシルト報道(朝日,愛知)」「フェロシルト報道(朝日,三重)」「フェロシルトの 最終的ゆくえ」「フェロシルトの危険性」「フェロシルト周辺の諸問題1」「フェロシルト周辺の諸問題2」「フェロシルト周辺の諸問題3」「産廃ビジネスの経営学」「転載:フェロシルトからとんでもない有害副生品が検出?」「講座 環境社会学 第2巻
 ■原発震災:「かくされる情報、さらされる情報」「「なんとかなる」はずがない」「「想定外」の大事故(その1)」「「想定外」の大事故(その2)」「「想定外」の大事故(その3)」「リスク論による、はぐらかし」「原発震災をかんがえる」「公認「地震予知」を疑う」「浜岡原発が事実上休止か?」「転載:原発の耐震偽造はないのか?」「転載:重大な制御棒「破損」事故」「危険すぎる六ケ所再処理工場
 ■普天間基地返還:「依存性薬物としての補助金」「日米地位協定と沖縄 1」「日米地位協定と沖縄 2」「日米地位協定と沖縄 3」「日米地位協定と沖縄 4」「日米地位協定と沖縄 5」「迷走する普天間基地返還」「迷走する普天間基地返還2」「迷走する普天間基地返還3」「沖縄は基地を拒絶する」「沖縄は基地を拒絶する 2」「沖国大がアメリカに占領された日
 ■沖縄の化学兵器:「転載「沖縄の化学兵器」1-4」「沖縄の化学兵器5-7」「沖縄の化学兵器8-10」「沖縄の化学兵器11-3」「沖縄の化学兵器14-5」「沖縄の化学兵器16
 ■戦後60年/日露戦争100年:「戦略爆撃という愚行 再考」「戦略爆撃という愚行 再考2」「戦略爆撃という愚行再考 3」「あの戦争は何だったのか」「大東亜共栄圏構想の実践者」「無意味な8月15日」「佐藤卓己,八月十五日の神話」「沖縄戦60年=2世代の意味」「マクロ経営学から見た太平洋戦争」「「おしつけられた」戦後 1 」「「おしつけられた」戦後 2」「国連発足60年」「日韓基本条約40年」「日露戦争終結100年」「日露戦争100年(その2)」「潮匡人,常識としての軍事学
 ■米国支配/対米追従:「アメリカの対日食糧戦略」「食育イデオロギー 1」「牛乳神話」「アメリカの食糧戦略再考」「米英日三国軍事同盟
 ■天皇制/血統意識:「さまよえる天皇制護持論」「天皇誕生日と漢籍の権威」「天皇の政治活動」「皇室機関説」「建国神話の政治的意味」「血統幻想 1」「血統幻想 2」「血統幻想 3」「血統幻想 4
 ■「国民保護法という総動員」「愛知県国民保護計画
 ■犯罪リスク:「学校というリスク空間と教員の職務」「警備問題その2」「わかものの「殺人率」 」「殺人ほか、少年犯罪周辺追記」「権力犯罪としての誤認逮捕」「名古屋刑務所暴行致死事件」「犯罪は「この場所」で起こる
 ■公教育サービス:「託児所としての小学校」「託児所としての小学校2」「託児所としての小学校3」「託児所としての小学校4」「託児所としての高校?」「教育民営化のもたらすもの 1」「教育民営化のもたらすもの2」「受験業界関係者おごるなかれ」「法律家養成を再検討する」「サービス商品としての授業1」「サービス商品としての授業2」「サービス商品としての授業3
 ■ムリ/ムラ/ムダ:「「ムダ」とは なにか? 1」「「ムダ」とは なにか? 2」「「ムダ」とは なにか? 3」「「ムダ」とは なにか? 4」「「ムダ」とは なにか? 5」「働きすぎの時代」「ロボット/マクドナルド/アマゾン」「よむ漢方薬、あるいは整体」「「過剰」を すてる能力」「ツイアビやモモからみた現代」「労働と日常生活の質 再考」「はびこる強迫的非寛容[健康]」「はびこる強迫的非寛容[環境編]
 ■複製技術/大衆社会:「複製技術の産物,大衆社会再考1] [複製技術の産物,大衆社会再考2] [複製技術の産物,大衆社会再考3] [複製技術の産物,大衆社会再考4]) 「複製技術の産物,大衆社会再考5
 ■障害学周辺:「バリア=フルな万博会場」「盲人・弱視者の生活世界」「盲人のモジ世界」「人はあなたの顔をどう見ているか」「障害学会『障害学研究』」「ナースのための社会学入門」「はじめての看護理論
 ■国語ナショナリズム/漢字依存症
 ■スポーツ・イデオロギー

?話題の本:関岡英之氏、三浦展氏、など、いわゆるベストセラーをとりあげた本は、コメント欄やトラックバックもたくさんいただいた。
 ■「関岡英之,拒否できない日本」「『拒否できない日本』の怪」「「拒否できない日本」の誤読
 ■「三浦展『下流社会』」「「下流社会」再論」「三浦展,団塊世代を総括する」「「ジャスコ化」社会 1」「「ジャスコ化」社会 2
 ■「封印される不平等
 ■「グロテスクな教養」「教養と高尚さ
 ■「「人は見た目が9割」??」「「人は見た目が9割」??
 ■「祖国とは国語」?「国家の品格」論より羞恥心
 ■「『続弾! 問題な日本語』」「国語教科書の思想
 ■そのほか:「内田樹『先生はえらい』」「香山リカ,いまどきの「常識」」「草薙厚子,子どもが壊れる家」「過小評価される「負け犬」論」「「心理テスト」はウソでした。

■思想系など、モレもあるが、かなり みとおしがよくなったはず。