■石原産業の株主総会が、きのうひらかれた。■まずは、中部読売の報道を転載。

石原産業 株主総会で批判続出 フェロシルト回収で107億赤字
 大手化学メーカー・石原産業の株主総会が29日、大阪市西区の本社で開かれ、田村藤夫社長は、土壌埋め戻し材「フェロシルト」の不正処理事件や撤去問題について改めて陳謝した。株主からは「なぜ防げなかったのか」「経営責任をどうするのか」など批判や疑問の声が相次いだ。
 フェロシルトの不正処理が昨年10月に発覚して以降、初めての株主総会には、株主約120人が出席した。同社の2006年3月期決算は、フェロシルト回収費用として326億円を計上したため、107億円の税引き後赤字になった。
 総会では、株主から復配の見通しや、愛知県瀬戸市の埋め立て地を巡って県を提訴した経緯、経営責任について次々と質問が出された。
 これに対し、同社は「より安全な『封じ込め案』の提案が受け入れられず、提訴した」「回収にめどを付けた後、(責任などについて)明確にしたい」と述べるにとどまった。
 総会は、例年の倍近い約1時間20分で終了
した。
(2006年6月30日 読売新聞)



■しかし、新聞がちがうと、全然印象がちがってしまう。どちらが客観的な報道なのか?■中日新聞から転載。

石原産業株主総会、混乱なし


 型通りの謝罪でシャンシャン?。29日、大阪駅近くにそびえ立つ18階建ての本社ビル内で開かれた石原産業の株主総会は、土壌埋め戻し材「フェロシルト」をめぐる混乱もなく1時間半弱で終了。東海3県とは違い、フェロシルトの埋設現場が少ない関西在住の出席者が多いため、一連の問題に無関心の株主も目立ち、経営陣の“思惑通り”に運んだ。
 フェロシルト問題の影響か、例年より約20人多い株主124人が出席。時間も例年より30分ほど長く、午前10時から約1時間20分かかった。出席者によると、総会そのものは淡々と進行
。田村藤夫社長は「今後の捜査、行政当局からの命令に誠実かつ真摯(しんし)に対応し、早急にフェロシルトの回収工事を完了し、一日も早く社会からの信頼を回復したい。ご心配とご迷惑をお掛けし、心よりおわび申し上げます」と“毎度おなじみ”の言い回しで謝罪した。
 株主からは経営責任を問う声も上がったが、田村社長は「フェロシルトの回収にめどを付けるなど、経営責任を果たした上で最終的な責任を明確にする」と辞任時期を示さない従来通りの回答を繰り返した。復配の時期を問う声や退任取締役への退職慰労金贈呈を疑問視する声など計8件の質問があったが、踏み込んだ回答はなかった
 総会を終えた株主からは「大企業がこうした問題を起こすとは理解できない」「あんな説明しかできないのは、株主を説得する材料がないからでは」と批判も。一方、大阪市西区の無職男性(74)は「フェロシルトは聞いたことがない」と言い、神戸市東灘区の無職男性(74)はフェロシルトを「シトロフェロ」と読み違えるなど、関心の薄さをうかがわせた。
 炭野泰男・取締役経営企画管理本部長は「基本的には会社の方針について、株主の理解を得られたと思う」と、株主以外は完全非公開という厳戒態勢で臨んだ総会に“手応え”を感じていた

(沢田敦、黒谷正人)

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■中部読売ってのは、読売新聞本社とはちがって、なかなかな取材姿勢だとおもってきたが、中日新聞とはやはりちがう「ヨソもの記者」だね。■石原産業って大企業は、公害問題とか企業の社会的責任とかには鈍感な、有産階級のみなさんの支持で成立しているとこなんだよね。■だから、この株主総会は、基本的にシャンシャンということだね。
■アメリカのように市民が企業の背信行為をきびしくといつめるような風潮が定着するのは、いつなんだろう。

【てらまち・ねっと関連記事】
◆石原産業、合同捜査本部の動向。株主総会のこと。
◆朝日新聞の社説。  石原産業 捨て逃げは許さない

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企業姿勢問う発言相次ぐ 不祥事起こした企業の株主総会」『朝日新聞』(2006/06/29)
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