■夏の甲子園とその地方予選も、歳時記的意味での「電波ジャック」「紙面ジャック」だが、こと皇室報道は、主催団体をとわない、メディア・ジャックを呈する。■「国民をあげて歓迎されている」といった、ありもしない幻影が、そこら中の媒体を占拠する。しかも、ほかの話題をさいおいて長時間。

■きょうの、ひるのNHKニュース(あいかわらずテレビ受像機はないので、FM超短波ラジオ放送だが)も、25分間と通常よりながくニュース番組が拡大したなかで、しかも、話題の9わりがたは、「男子出産」ばかりだった。■「安倍幹事長独走」イメージのでっちあげも気色わるいが、「全国民が祝福にわいている」式の報道は、カンベンしてほしい。■皇室敬語もあいかわらず不気味だしな。

■かくれ(でもないか?)皇室ファンである朝日新聞の「特集」をリンクしておく。■むろん、こういった狂騒にのっかった、ぶざまな媒体の見本として。
紀子さま、男児ご出産 皇室に41年ぶり、皇位継承3位
2006年09月06日10時17分
 秋篠宮妃紀子さま(39)は6日午前8時27分、東京都港区の愛育病院(中林正雄院長)で男の子を出産した。体重は2558グラム。母子ともに健康。男子皇族の誕生は秋篠宮さま以来約41年ぶり、天皇陛下の孫の世代では初めての男子となる。皇位継承順位は、皇太子さま、秋篠宮さまに次いで第3位。胎盤の一部が子宮口をふさぐ「部分前置胎盤」のため、予定日より1カ月近く早い帝王切開による出産だった。皇族の帝王切開による出産は初めてで、現皇室での最高齢出産となった。

 政府の有識者会議は、皇位継承者を男系男子に定めている皇室典範について、女性・女系天皇も容認するよう提言する報告書をまとめたが、今回の懐妊によって、政府は先の国会への皇室典範改正案の提出を見送った経緯がある。男児の誕生は今後の典範改正論議にも影響を与えそうだ。

 北海道を訪問している天皇、皇后両陛下には、病院に付き添っていた秋篠宮さまから直接伝えられた。

 秋篠宮ご夫妻にとっては長女眞子さま(14)、次女佳子さま(11)の弟にあたる第3子。天皇、皇后両陛下にとっては、皇太子ご夫妻の長女、敬宮愛子さま(4)に続いて4人目の孫となる。一般のお七夜にあたる7日目に「命名の儀」で名前とお印が決まる予定だ。

 紀子さまは2月7日、懐妊の兆候が確認され、同24日に宮内庁から正式発表された。9月下旬に出産予定とされ、安定期に入ってからは体調に配慮しながら公務を再開していた。

 しかし、7月12日の検診で、「部分前置胎盤」と診断された。大量出血したり、出産が予定より早まったりする可能性があることから、住まいの宮邸(東京・元赤坂)で安静に過ごした後、8月16日から入院していた。

 今回の男児誕生で、秋篠宮家の皇族費は年間で305万円増額(男女とも同額)され、5490万円となる。



記事一覧
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■こういった、「男系」「世襲」を自明視する態度がこの列島からきえさらないかぎり、パロマのような不祥事も安倍・麻生ラインの世襲議員たちも、なくならないだろう。■それも、この列島住民の民度か?(笑)



【追記:関連記事】
〔2006/09/07 04:20〕
コメント欄にともおもったが、一応ここにはりつけておく。
●「血統幻想 4
●「迷走する皇室機関説