■単なる「おぼえがき」。■漢字語の慣用表現を対照していくと、予想以上に非対称性がうかびあがる。


夫婦/夫妻
父兄/父母

役者/役人
芸者/芸人
人足/人手
人妻/人夫
妻子/夫子
男色/女色

弟子/―
兄弟子/―
弟弟子/―
女権/―
未亡人/―
美人/―
美脚/―
美乳/―


■ま、コトバっていうのは、歴史的に恣意的に定着していくわけで、あの計画言語エスペラントでさえも、かなり非体系的に単語はえらばれているからね。■女性差別・身分差別がはげしかった日本列島に、品性をもとめるのは、まちがっているともいえる(笑)。
■「兄弟子(あにでし)/弟弟子(おとうとでし)」とか、外国人は理解にくるしむとおもう〔日本人も混乱するわな(笑)〕。
■研究者みたいに、タテマエ上、男女平等になっている空間(タテマエでも、そうなってないか〔笑〕)で、「姉弟子」とか「妹弟子」なんて表現がありえないって非対称性は、ちょっとかんがえればヘンだとすぐわかるはずだけど、小谷野敦氏がのべていたとおり、研究者ってのは、家事・育児を女性たち(使用人もふくめて)にまかせっきりの、ダンナたちの趣味として成立した職種・属性なわけで(僧院は、別か?)、女性研究者ってのは、想定されていないわけね?

■それにしても、女性を対象化する表現ってのは、どうしてこうもまた、セクハラ的で、卑猥な含意をおびているんだろうね(笑)。■ポルノの表題というのは、こういった含意のもつ卑猥な連合関係なしには、市場がなりたたないだろうけど(笑)。