前回の文章のコメント欄でもかいたが、文部科学省が教育委員会をシメあげるために、スキャンダルを意識的にたきつけたっていう仮説はあやしい。■文部科学省の内部の官僚がしかけた可能性は否定できないけどね。
■NHKも問題にしているが(朝日あたりは、とりあげていないのが、フシギだが)、やっぱり文部科学省がこの時期に問題化したってのは、あまりに不自然。転載するのは、中日新聞の記事。


 高校の必修科目の履修漏れ問題に絡み、2000?01年度の文部科学省の委託研究事業による大学生約3万3000人への調査で「高校で世界史が未履修」と答えた学生が16%に上っていたことが8日、分かった。全国を揺るがす騒動となった未履修問題が既に4年前に確認されていたにもかかわらず、同省に提出された報告書の中に埋もれていた格好だ。
 同日の中央教育審議会大学分科会で、大学入試の改善について発表した東北大学の荒井克弘副学長が明らかにした。

 調査は、大学生の学力低下や意欲などについて調べるため、高等教育学力調査研究会(代表・柳井晴夫聖路加看護大学教授)が実施。同省の「教育改革の推進のための総合的調査研究委託事業」の指定を受けていた。

 調査は国立73大学、公立49大学、私立213大学に調査票を送付する形で実施。「世界史を未履修」と答えた学生は、歯学部で31%、医学部で26%いた。外国語系の学部でも9%、文学系でも10%が未履修だった。

 荒井副学長は審議会での報告の中で「私たち研究者の間では、1995年ごろから未履修の問題に注目していた」とも述べた。

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■やっぱり、ずっとまえから関係者は未履修問題にきづいていた。しかし、指摘してこなかったんだよね。■この時期に文部科学省がみずからの監督責任をとわれるような問題化を率先してやったっていうみかたは、まちがっているだろう。■まさか、「肉をきらせて、ホネをたつ」とか、アクロバティックな戦術とらんでしょう(笑)。この時期に問題が浮上したのは、やはり、あまりにクサい。

■しかし、不可解なのは、こういった情報もドンドンでてしまう構図。どうなっているんだ。???