柳沢厚労相、与党内にも辞任論 
「産む機械」発言
2007年01月31日01時24分(asahi.com)
 民主党の小沢代表と社民党の福島党首、国民新党の綿貫代表は30日、国会内で会談し、「女性は子どもを産む機械」と発言した柳沢厚生労働相の辞任を安倍首相に要求することを決めた。応じなければ、31日から衆院予算委員会で審議入りする予定の06年度補正予算案の審議を拒否する方針も確認した。政府・与党内では今後の国会運営について危機感が強まっており、「辞めるならば早い方がいい」(参院自民党幹部)との声が出始め、首相の判断が問われる局面になってきた。
 3党首はその後、首相官邸で塩崎官房長官に会い、厚労相の辞任を申し入れた。塩崎氏は「発言が誤解を与えたことについて謝罪する」と述べたものの、辞任要求については答えなかった。

 これに対し首相は30日夜、首相官邸で記者団に「女性を傷つけることになってしまった。深刻に柳沢大臣も反省をしている。その上に立って職責を果たしていくことによって国民の信頼をまた得るべく努力をしてもらいたい」と述べ、改めて辞任を求める考えを否定した。審議拒否については「議論することが我々の仕事ではないか。国会議員としての職責ではないか」と強調した。

 与党内では、「許し難い発言だが、辞任に値するとは思っていない。2人目の閣僚辞任となれば、首相の任命責任が問われる」(公明党幹部)との声がある。

 だが一方で、統一地方選や参院選を控え「予算審議は一日も無駄にできない」(参院自民党幹部)との懸念も強まっている。自民党執行部の一人は「世論が盛り上がってくると厳しくなる」と語り、展開次第では辞任もやむを得ないとの見方を示した。

 別の公明党幹部も「(支持母体の)創価学会もかんかんだ。公明党から辞めろということはないが、あとは首相が判断するだろう」と突き放している。


「しっかりやっていく」 
柳沢厚労相、辞任を否定
2007年01月31日11時00分(asahi.com)
 柳沢厚生労働相は31日朝、「女性は子どもを産む機械」と発言した問題について「批判が出てくることは当然だ。深く反省し、これからしっかりやっていきたい」と記者団に語り、辞任を否定した。自民、公明両党の幹事長、国会対策委員長らは同日朝、対応を協議し、「辞任の必要はない」との認識で一致した。ただ、与党内には「辞めざるを得ない」との辞任論が出ているほか、野党側は辞任を求める姿勢を強めている。

 自民党の二階俊博国対委員長は同日朝の与党幹部らとの会談後、記者団に「安倍首相も職務を全うするようにとの意向なので、与党も本来の職務に精励されることを期待している」と述べ、辞任の必要はないとの考えを示した。公明党の漆原良夫国対委員長も「発言は、不適切とは思うが、辞任には及ばない」と述べた。

 一方、参院自民党幹部は同日朝、「本人が決めることだ」と述べ、早期の決着を求める考えを示した。また、自民党幹部の一人は同日朝、朝日新聞の取材に「辞任論が強まってきた。辞めざるを得ない」と述べた。

 一方、民主党の高木義明国対委員長は31日午前の国対役員会で「内閣の少子化対策をつかさどる行政府の長がとんでもないことを言って、国会審議になるのか。直ちに辞任すべきだ」と述べ、早期の厚労相辞任を求めた。

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■?公明党は、結局どうかんがえているわけ? 自民党同様、バラバラなのかね?■すくなくとも、「許し難い発言だが、辞任に値するとは思っていない。2人目の閣僚辞任となれば、首相の任命責任が問われる」って発言は、論理矛盾がひどすぎるぞ。■「2人目の閣僚辞任となれば、首相の任命責任が問われる」から「辞任に値するとは」おもいたくなくて、「許し難い発言」というのは、女性票・野党がわけの、ポーズ、というのなら、実によくわかるけど(笑)。

■?しかし、「自民党執行部の一人は「世論が盛り上がってくると厳しくなる」と語り、展開次第では辞任もやむを得ないとの見方」とか、「辞任論が強まってきた。辞めざるを得ない」とか、くちばしっているところをみると、メディアがこのままさわぎつづければ、選挙対策上「きりすてる」って、ハラをきめたのかも。■いずれにせよ、きめた安倍っち、ほか組閣の「ブレイン」とやらの、責任をどうとるつもりだろう。

■?事務所費用とか格差問題とかで、いどんだ小沢さんの姿勢は評価できるが、要は、こういった、しょうもない品性の問題がらみの「敵失」以外に、ほとんどせめてがない野党は、あまりに創造性にとぼしいよね。■いろんなふとびとがいうとおり、野党に選挙民が絶望してきっているから、消去法で与党が「かって」みえるだけだよね。


●「トラックバック・ピープル 安倍晋三