■うかつだったんだが、大阪市は、さまざまなスキャンダルでたたかれてコリたかとおもったら、全然そうでなかったらしい。■釜ヶ崎をねらいうちにした、むごいしうちが3月2日にせまっている。■『旗旗』から。

釜ヶ崎住民票削除反対!
あらゆる場所で緊急に行動を!(1)
 大阪市の西成区にある日雇労働者の街、釜ヶ崎が今大変なことになっています。日雇労働者は全国、場合によっては全世界を転々としながら仕事をしている人も多く、決まった住所を持ちにくい人々です。仕事がなくなれば使い捨てですので、現在のような不況と下層労働者へのしわよせ政策のもとでは、野宿生活を余儀なくされている人も多い。

 彼らの多くが、「釜ヶ崎解放会館」と呼ばれる日雇労働者組合の建物を連絡先としています。3300人がここを連絡先として住民登録し、行政からの書類を受け取り、手続きに使い、税金や年金などを納めてきました。これは20年以上続いてきたことです。大阪市などの行政側も、当然に知っているどころか、むしろ「ここに行けば登録できるから」と、担当者が積極的に斡旋して登録させてきたものです。

 ところがここにきて、大阪市の関市長は、この日雇労働者たちの住民登録をすべて抹消削除する意向を打ち出しました。そしてこの3月2日にそれが実行されようとしています。発表から削除実行までわずか数ヶ月。日雇労働者たちは文字通り真っ青になって移転先をさがしましたが、未だに2700人が日雇労働者組合や支援ボランティア、NPO事務所などを連絡先として登録しています。

ことは住民票だけの問題ではないのです。これがなくなるということは、選挙権を頂点として、生活に密着した数百ものありとあらゆる国民としての権利をすべて剥奪し、半難民化して放り出すことを意味します。運転免許証なども更新できずに無効になってしまいます。また、日雇仕事といえども、最近は就労にあたって住民票の提出を義務付けられるのです。この措置により、今までなんとかカツカツのレベルで自立できていた最底辺の人々が、数百から場合によっては千人の単位でホームレス化してしまうでしょう。

 今まで年金をコツコツと支払ってきた日雇労働者の方も大勢おられます。住民票を剥奪されたら、年金を受け取ることができなくなってしまいます。最初は窓口担当者が斡旋までしておきながら、労働者が高齢化して受給時期になったところで受け取れなくしてしまうなんて、ほとんど詐欺に近い、いえ、詐欺そのものです。

 この問題につきましては、あっちこっちにいろいろと書いたり、文章を転載・整理してきましたが、気がつけば私にとって一番メインであるはずのここには何も書いていませんでした。

 とりあえず時間がないので、あちこちに書いた断片的な文章や、他の方の呼びかけなどのごく一部をここに掲載しておきます。ただ、これらは最初から「削除反対」で意思が決まっている人々に対して書かれた文章ばかりですので、必ずしもそうでない人々や、もう少し問題を深く掘り下げてから考えたい方には不向きであると思います。ですが、いったい何がおこっているのかということはわかると思います。

 だいたいが、大阪市内だけでも「住民票のある場所にすんでいない」と思われる事例が、把握されているだけで16万世帯にものぼるということです。なんでそのうち、よりにもよってそうせざる得ない理由もあり、行政もちゃんと実態を把握してきて、また本当に住民票なしでは生活できない日雇労働者2700人だけが狙い撃ちなのでしょうか?

 日雇労働者たちは、大阪市に「地域での住民説明会を開催してほしい」「激変をさけるための代替措置、または経過措置をとってほしい」ということを要請しています。個々の人々には主張の濃淡があると思いますが、総体として見た場合、これはしごくまっとうな要求だと思います。大阪市にも責任があるのですから、それをすべて労働者に押し付ける関市長の態度に理はありません。

 この二つの要請をもって、日雇・野宿の労働者たちは、役所が開く週明けの月曜日から、大阪市役所前での抗議・要請行動に入ります。もはや背水の陣です。大阪市が交渉に応じない場合、彼らは削除される3月2日までを目処に、市役所前に24時間座り込んで「野営」することも辞さないかまえです。

 それぞれがおられる場所で、この行動への支援行動を切実に要望します。文字通り人の命がかかっているのです。今はなりふりをかまっている時ではありません。出来る範囲で結構ですから、私たちも彼らと共に行動しましょう!
【以下略】

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■タイヘンな事態である。■行政による背信行為といえるだろう。■ひやとい労働に従事するひとびと。定住先を確保できないひとびとを散々利用しつくして、放りすてるのか?
関淳一大阪市長の祖父、一(はじめ)は、銅像にあたいするような社会政策学者として、立派な大阪市長(もちろん戦前の内務省の役人としてだが)だったようだが、孫は晩節をおもいっきりけがしたまま「退場」か?

■出張がおおく、東奔西走のハラナなどは、住民票のある場所にすんでいない」とみなされるおそれ大だな。■住民票が10年間とどまった時期が1度もないし、半年でひっこしたことがある。「ひっこし魔」などではなく、面倒くさがりなんだが、故郷をでたあと四半世紀はもちろん、うまれてこのかた ずっと「ホモー・モウェーンス(homo movens,移動するヒト)」だ。■住民税とか徴税台帳とか福祉施策の資料として、住民票制度が無用とはいわない。しかし、戸籍本籍)はもちろん、住民票だって、日常的な生活空間・職場の実態に即さない、時代おくれのシステムだ。■現代人のほとんどは定住農耕民なんかじゃない。
■そんな時代錯誤なシステムを悪用して、最底辺層イジメをするな。■そんなことで、下層中産市民のサディズムをあおるな。


●「釜ヶ崎住民票削除反対!あらゆる場所で緊急に行動を!(2)
大阪あいりん地区大量住民登録 市、2700人に抹消予告書(読売新聞地方版)
公的機関“黙認”の果て 「住所不定ダメ」現行制度に問題(読売新聞地方版)
●「大阪市で2700人の選挙権剥奪」(『++つぶやき手帳++』)
●「えげつないぞ大阪市!恥を知れ大阪市!」〔『言ノ葉工房』〕
●「モデスタ・ヴァレンティ通りへの行き方を教えてください」(『壊れる前に…』)
●「もはや「格差問題」を通り越しています」(『萌え萌え研究日誌』)
●「大阪市の棄民政策」(多文化・多民族・多国籍社会で「人として」)

●「Wikipedia あいりん地区」「Wikipedia 釜ヶ崎