■「福島原発臨界 日誌異常記載なし 東電、隠ぺい調査(河北新報)」の続報。 

東電「78年事故は臨界」 福島第一原発
2007年03月30日金曜日
 電力不正総点検を進めてきた東京電力は30日、福島第一原発3号機で1978年に起きたトラブルについて「原子炉は臨界状態だった」との見解をまとめた。さらに同原発で新たに84年の緊急停止隠しと98年の制御棒トラブルを確認、これらを含む調査結果を同日午後、国に報告する。

 原発で臨界事故が起きていたことが確認されたのは北陸電力志賀原発(石川県)に続いて2件目となる。さらに緊急停止の隠ぺいは、東電福島第二原発1号機、同柏崎刈羽原発1号機(新潟県)、東北電力女川原発1号機(宮城県)に続き4件目となった。

 東電によると、緊急停止を隠していたのは福島第一2号機。84年に原子炉の起動準備中に炉内の中性子量が増大し、原子炉が一時的に、核分裂反応が続く臨界状態になったため、緊急停止信号が出たとみられる。周辺環境や作業員に影響はなかったとしている。このトラブルについて、国には報告していなかった。

 報告ではこのほか、98年に福島第一4号機で、制御棒34本がそれぞれわずかに抜けたトラブルも報告している。臨界には達しなかったという。
 一方、日本原子力発電の敦賀原発2号機(福井県)では97年の定期検査中に、国による原子炉格納容器の空気漏れを確かめる試験で、弁から空気漏れがあったため不正な応急措置をしていたことが30日、同社の調査で分かった。

 福島第一1号機では2002年に、空気を注入して格納容器の気密性を確保していた不正行為が判明。東電トラブル隠しとして非難され、同機は1年間の運転停止処分を受けた。

 敦賀原発の応急措置について経済産業省原子力安全・保安院は「必要な社内手続きを踏んでおらず問題だが、違法な検査妨害には当たらない」としている。

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■98年の事故については『朝日』の関連記事も。


制御棒一時34本抜ける 福島第一原発
2007年03月30日13時07分(asahi.com)
 福島県にある東京電力福島第一原発4号機(沸騰水型、出力78.4万キロワット)で、98年の定期検査中、原子炉の核分裂を抑える制御棒34本が一気に15センチほど抜ける事例があったことが分かった。一時的で、臨界には至らず、保安規定や報告義務の違反はなかったが、大量の制御棒が一緒に脱落したことから構造上の問題につながる可能性がある。東電は30日午後、経済産業省原子力安全・保安院に報告する。

沸騰水型原子炉の仕組み
img20070331.bmp 関係者によると、同原発には制御棒は137本あり、このうち34本が抜け落ちた。直後に運転員が気づき、すぐに元の位置に戻したという。

 圧力容器の圧力を抜くための安全弁が開いたのが原因で、これまでに発覚した一連の制御棒脱落の原因とは違うという。

 原子炉につながる配管の弁を閉じたままにするため電源を切っていたが、同系統の別の弁を閉めようと電源を入れた際にこの弁が開いてしまった。このため、原子炉内の圧力が抜けて制御棒を抜く力が働いた。

 制御棒は、原子炉内で核分裂に不可欠な中性子を吸収し、核反応を抑える働きがある。同型炉では、手順書の間違いなどで水圧を調整する弁の操作ミスをした結果、制御棒が脱落していた事例が相次いで発覚。北陸電力志賀原発1号機では臨界事故につながっている。想定外に複数の制御棒が落ちる事態は、構造上の問題として防止策の検討が迫られるものだ。

 制御棒の脱落では、ほかに、同じ下から挿入するタイプだが少し構造が違う改良型沸騰水型炉でも、柏崎刈羽原発6号機で96年に電気的な操作ミスで、制御棒が4本抜けた例があったという。

 また、日本原子力発電の敦賀原発2号機(福井県敦賀市、加圧水型、出力116万キロワット)では、97年に原子炉格納容器の密閉性を確認する試験の際に、国の検査官の目をごまかして不正に合格していたこともわかった。

 原子炉格納容器は、原子炉圧力容器を囲む巨大な鋼鉄製の容器。重大な事故が起きても放射能が漏れないよう、高い密閉性が求められている。

 調査によると、圧力を調整する弁に不具合が見つかり、漏れが大きくなった。このため、板を張ってふたをして一時的に漏れないように処置し、立ち会った国の検査官の目をごまかして試験に合格していた。不具合があった弁は、この2日後に交換した。

 密閉性を確認する試験をめぐっては、東京電力の福島第一原発1号機で、91、92年の2回の定期検査の際に、漏れた場所が分からないのに別の場所からガスを入れ続けて漏れがないように装っていたことが、02年に発覚。保安院は当時発覚したトラブル隠しの中でも極めて悪質だとして、同機を原子炉等規制法に基づく1年間の運転停止処分にしている。

 今回の敦賀原発のケースについて、保安院原子力発電検査課は「国が定めた技術基準上の不適合管理にあたる可能性があるが、漏れの原因が分からないまま隠したわけではないので悪質ではない」とみている。

 保安院は発電施設でトラブル隠しが相次いだため、電力12社に調査を指示しており、東電と原電を除く10社も同時に報告書を提出する。また、保安院は30日、原子炉メーカーの日立と東芝に、一連の制御棒脱落について報告書を提出するよう求めた。

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福島第一原発で、事故がらみでないのは、どれだ?(笑) 5号機以降か?■わらっちゃいけないはずが、こっけいなぐらい、全国でおきている。徹底した監視者以外、わけがわからなくなるはず。
■なので、全国の原発一覧をWikipediaから。■全部、いえるひとは、充分マニアだとおもう(笑)。

稼動中の原子力発電所の配置
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●「北電志賀原発 臨界事故を隠ぺい(中日)
●「制御棒、歯止め外れ? 志賀原発事故、究明の焦点(朝日)
●「マニュアルがどうのとか、人為的ミスがどうのとかいった次元でないズサンさ(志賀原発)
●「浜岡・女川でも制御棒脱落 沸騰水型、臨界には至らず(朝日)
●「原発トラブル、事故情報共有を要請 白書が異例の声明(朝日)
●「「原子力白書」―温暖化で舞い上がる時か(朝日社説)
●「 東電福島第一原発、検査中に7時間半臨界か 制御棒脱落(朝日)