■『産経』がまたはしゃいでいる。

朝日がおわび?掲載も、
首相「法的措置すると思う」

 安倍晋三首相は25日、朝日新聞社発行の雑誌「週刊朝日」が、長崎市長銃撃事件発生に首相秘書のトラブルが関係していたと受け取れる記事を掲載したことについて、「残念ながら全く謝罪はない。秘書は本人や家族の名誉がかかっており、当然法的な措置をすると思う」と述べた。首相官邸で記者団に答えた。

 朝日新聞は25日付朝刊で、週刊朝日編集長の「一部広告の見出しに安倍首相が射殺犯と関係があるかのような不適切な表現があった」とのコメントを掲載。首相は「大々的に広告を載せておきながら、わかりにくくおわび的な記事が出ていた。謝るならはっきりとわかりやすく、同じように国民に伝えていただかなければならない」と強調した。

(2007/04/26 03:41)
■よほどうれしいらしい(笑)。■もひとつ、『産経』の関連記事。

首相、週刊朝日記事に激怒
「記者は恥ずかしくないのか」
 安倍晋三首相は24日夜、朝日新聞社発行の「週刊朝日」(5月4日・11日号)が、長崎市長銃撃事件の発生に首相秘書のトラブルが関係していたと受け取れる記事を掲載したことについて、「まったくのでっち上げで捏造(ねつぞう)だ。こんな記事を書いた記者は恥ずかしくないのか。私や私の秘書が犯人や暴力団の組織と関係があれば、首相も衆院議員も辞める考えだ」と批判し、朝日新聞社に強く謝罪を求めた。

 首相官邸で記者団の質問に答えた。首相が進退にまで言及し報道に抗議するのは極めて異例だ。

 首相は「週刊朝日の広告を見て愕然(がくぜん)とした。私や私の秘書にも家族や親族がいて、子供もいる。これは言論によるテロではないか。報道ではなく(倒閣を目指す)政治運動ではないか」と述べた。

 記事は「長崎市長射殺事件と安倍首相秘書との『接点』」。警察庁幹部の証言として、首相の元秘書が市長銃撃の実行犯、城尾哲弥容疑者が所属する暴力団に脅かされ警視庁が捜査に入り、長崎県警に一切情報提供をしない中で事件が起きたというもの。

(2007/04/25 05:02)

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■『週刊朝日』の記事
〔5/4・11合併増大号=4月24日発売,p.22-3〕をよむかぎり、「安倍首相が射殺犯と関係があるかのような不適切な表現があった」とは、到底おもえない。■ただ、見出しが「山口組系水心会と安倍首相の「関係」を警察庁幹部が激白」ってある以上、関係あるって誤解するひとがでるおそれがないではない。■ただ、このての「ツリ」は、各社それぞれ、それなりにやってきたはず。むしろ、「警察庁幹部の証言として、首相の元秘書が市長銃撃の実行犯、城尾哲弥容疑者が所属する暴力団に脅かされ警視庁が捜査に入り、長崎県警に一切情報提供をしない中で事件が起きたという」ウワサについては、首相サイドに説明責任があるというものではないか? ■もと秘書とはいえ、暴力団につけこまれるような不祥事をしでかした人物がいたとなれば、それこそ政治責任をとわれるのは首相本人だしね。「やましいところがないなら、ちゃんとあきらかにする」ってのが、スジでしょう? 安倍首相。■ちなみに、この もと秘書のスキャンダルは、『週刊ポスト』(4月13日号=2007年04月02日発売)の「安倍首相<政策>秘書を襲った「右翼糾弾」に「複雑骨折」の暗部」とあるわけで、安倍首相は、この記事を事実無根として告訴する気はないのだろうか? ■事実無根として黙殺するのでなく、徹底的に否定しきるのでないかぎり、そういった あやしげな秘書をやといいれるような、あやしげな事務所ということになるのだが、ちがうかな?■すくなくとも、新聞ネタにはなっていないよね?

■『低気温のエクスタシー』の先日の記事「安倍首相「週刊朝日は言論によるテロをおこなった」」でも、いろいろリンクされているが、「私や私の秘書が犯人や暴力団の組織と関係があれば、首相も衆院議員も辞める考えだ」とまで、いきりたつからには、今回の事件はもとより、暴力団等とはいっさいかかわりがないと、断言したということになるね。■ホントかな? むしろ、そこまで 力む姿勢に、かえってあやしさをかぎとってしまうが。だって、「統一教会や暴力団だけでない、安倍晋三コネクション」ほか、一連の記事でかいてきたとおり、タカ派的発言と内閣がらみ以外のスキャンダルの大半に暴力団のカゲがちらついているんだぞ。■おひざもとの下関市関係者や、自分の秘書たち全員が暴力団と無関係だと立証できるんだろうか? できなかったら、ホントに議員をやめるのか?


■「伊藤・長崎市長撃たれ重体 JR長崎駅前で選挙活動中(西日本新聞)」という記事のコメント欄に、いろいろ情報をはりこんだが、結局 伊藤前市長が公式にいわれるような清廉潔白な人格者ではなく、いろいろウラがあったようだ。長崎市は、中央政界がらみのさまざまな利権が錯綜しており、それと今回の事件が完全に無関係であるいえるほど、疑惑が雲散霧消したわけではない。■『週刊ポスト』[2007年05月11日号=04月23日発売]の「長崎市長は利権戦争に怯えていた?射殺事件と疑惑の市政を徹底取材!」にとどまらず、長崎市ヤミの利権構図は、かなりねぶかそうだしね。

■「朝日」は、ワキ(「みだし」コピーとか)をあまく、部数をかせごうとか、セコいことかんがえるなよ。■こしくだけにならず、ウラをとてみろ。
■『週刊ポスト』は、そのまま疾走しつづけてください。その破壊力期待しています。最先端の山岡さんのあとおいでいいから、ウラをとって、安倍首相につきつけてほしい。
■でもって、安倍首相は、ポーズだけで、朝日をおどすんじゃなくて、進退かけて『週刊ポスト』と訴訟をかまえてみろよ。■見栄きった以上は、一番きりこんでいる有力メディアと徹底抗戦してみせろ。


●「長崎市は「最重要課題は新幹線の着工ですよ」ですか?
●「トラックバック・ピープル 安倍晋三