■この表題だと、某首相でもぴったりだが、「自衛隊出動要請「遅れた」 阪神大震災で石原知事再び(共同)=マッチョでネオリベしか東京の首長になれないというが 5」の補足記事。■『朝日』の続報から。 

石原知事「選対・佐々さんの受け売り」 
震災巡る発言で
2007年04月28日13時01分(asahi.com)

 95年の阪神大震災をめぐり、「首長の判断が遅かったから2000人余計に亡くなった」という石原慎太郎・東京都知事の発言が波紋を呼んでいる問題で、石原知事は27日の定例会見で「ちょっと数字は違ったかも知れないけど、佐々(さっさ)さんの受け売りでね」と述べ、都知事選で石原陣営の選対本部長を務めた佐々淳行・元内閣安全保障室長を引き合いに出した。その上で、「自衛隊の出動が早ければいろんな形で救済できた。知事、市長の要請が遅れた」などと改めて強調した。
 石原知事の発言については、井戸敏三・兵庫県知事が「多くの犠牲者が圧死だった。失礼な発言だ」とし、当時の県知事だった貝原俊民氏も「見当違い」と反論している。定例会見で石原知事は2000人の根拠について明確な説明はしなかったが、「実は当時の内閣官房にも責任がある。とにかく知事、市長の要請が遅れた。おそらく自衛隊は7、8時間、手をこまねいて出動を控えていた」などと語った

 佐々氏は朝日新聞の取材に対し、「『8割が即死』と言われているのは事実でなく、石原知事の発言は間違っていない。自衛隊の出動で救えた正確な人数はわからないが、石原知事に災害時の初動の重要性を説く際に『2、3000人ほどが助かったでしょうね』と言ったかと思う」と話した。

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■ま、そんなところだろうとは察しがついていたが、要は自分で綿密なシミュレーションをたてて、第三者にチェックをうけるといった慎重さをまったくふまえずに、発言したわけだ。■今後、どんな発言をくりかえそうと、もうしひらきは無意味になったばかりでなく、持論(自論)をくりかえしたわけで、前回ももかいたとおり、救助隊関係者はもちろん、被害者・自衛官への「侮辱の水準は倍加」したというほかない。

■佐々氏は、「『8割が即死』と言われているのは事実でなく、石原知事の発言は間違っていない」と断言できる根拠、「『2、3000人ほどが助かったでしょうね』」と進言できてしまった自信のでどころとして、具体的シミュレーションでしめす責任をおった。■はっきりいって、雑誌インタビュー等で、まにうけるだろう右派系市民をまるめこめる放言をくりかえすのは、無責任きわまりない。この不用意な言動ひとつとっても、リスク問題の専門家といったカンバンをおろすべきだろう。■自分の発言の政治性のリスク管理さえできず、あまっさえいたずらに党派的目的を追求しようというのは、政治権力をささえる情報分析官として権限逸脱であるだけでなく、資格喪失者というべきだ。■こういった人物に危機管理をまかせていた日本は、大うつけものぞろいといえそうだ。



■ちなみに、井戸敏三・兵庫県知事については、Wikipedia井戸敏三に「だから、きちっと私たちは私たちなりの分析をしておりますが、あわせて東京都は東京都の分析を明確にしていただいて、防災計画なり、防災体制の整備を行っていただきたいと思います。何故、自衛隊の派遣が遅れ、犠牲者が2000人増えたなどと言われるのでしょうか。いい加減な議論はしていただきたくないというのが、私の率直な気持ちであり、誠に失礼だと思っています。」という石原発言批判が採録されるとともに、「最後の発言は、被災した地域住民自身の自助努力により初期災害を復旧させるべきとの考えを明確に示したものであるが、倒壊した家屋に閉じ込められ、若しくは重軽傷者が多数発生していると想定される大震災最中にあって、どの様に「地域住民自身が」被災者を救済するのか、又、「公的救済」という語の意味が、自衛隊の災害復旧活動を含むのかという点においても、議論を呼ぶ発言であった。 」という、曲解としかおもえないコメントをかきこんだ記述が確認された。■貝原俊民もと兵庫県知事の記述とともに、石原支持派と連続性をもつ、反社民勢力による意識的な、ネガティブ・キャンペーンがすけてみえる。■「中立的な観点から書く」という原則が厳密にまもられることは、存命の政治家などのばあい、困難だとはいえ、非常になげかわしい問題だろう。
■「Wikipedia井戸敏三」に「2007年4月8日夜、東京都知事選挙に当選して3選を決め、公示前とは逆に昂奮気味の石原慎太郎・東京都知事が、当選インタビュー内にて、「阪神大震災では、当時の首長(当時の貝原俊民・兵庫県知事か、村山富市首相を指すのかは不明)の判断が遅れた為、2000人が余計に死んだ」と言う発言に対して、翌9日の会見で以下のように反駁した[3]
「どういう趣旨でそういう発言をされたかよく分からないのですが、報道を見ておりますと、自衛隊の派遣要請をもっと早くしておけば、犠牲者は2000人減っていたのではと言われたようです。阪神・淡路大震災は、不意打ちだったということと、非常に上下動の激しい震度7の地震でしたので、犠牲になられた方々はほとんどが圧死だったと分析されています。
……

とあるのに、石原氏の記述には、この件が全然ふれられていないという異様さと比較すると、ことの深刻さがわかるはずだ。■ためしてみればわかるはずだが、この件を「石原慎太郎」のページにかきこむやいやな、はげしい編集合戦がくりかえされるだろう。■平均的で善良な市民のほとんどは、こういった編集合戦にくわわるマニアックな知識も熱意ももちあわせないわけで、それこそ狂信的な擁護者を多数かかえるタカ派カリスマは、情報戦でも圧倒的優位を維持できる地位を確保しているのである。■安倍首相らも、同様にね。


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