2年ちかくぶりに ご登場草薙厚子先生。とうとう、任意同行をもとめられ 事情聴取となったようだ。■『読売』の記事を転載。

奈良放火殺人、
調書引用で著者と鑑定医を聴取

 奈良県田原本(たわらもと)町の医師(48)方で昨年6月、妻子3人が焼死した放火殺人事件を巡り、長男(17)の供述調書を引用した単行本が出版された問題で、奈良地検と奈良県警は14日、非公開の少年審判や供述調書の内容を不当に漏えいしたとして、刑法の秘密漏示容疑で、著者でフリージャーナリストの草薙(くさなぎ)厚子さんや長男を精神鑑定した医師(49)の自宅など数か所を捜索した。

 2人に任意同行を求め、事情聴取を始めた。

 本の出版について、同容疑で強制捜査が行われるのは極めて異例。言論、出版の自由とも絡み、今後の捜査が注目される。

 捜索を受けたのは、草薙さんの東京都杉並区の自宅や渋谷区の所属事務所、京都市内にある鑑定医の自宅、勤務先の病院など。

 調べによると、鑑定医は草薙さんに対し、長男やその父親の供述調書などの写しを提供し、不当に秘密を漏らした疑いが持たれている。草薙さんは今年5月、調書の原文を引用する形で、「僕はパパを殺すことに決めた」を講談社(東京)から出版した。
 奈良地検は、2人がこれまでの法務省の調査などに漏えいを否定していることや、非公開である少年審判の内容が出版されたことを重視。草薙さんが本を執筆しなければ、非公開の内容が公表されることがなかったと判断、草薙さんについても鑑定医との共犯として、強制捜査の対象にしたとみられる。

 草薙さんは、本の中で「奈良県警の供述調書を含む捜査資料約3000枚」を集めたと記しており、奈良地検が父親らから同容疑で告訴を受け、捜査を進めていた。

 草薙さんは任意同行を求められた際、自宅前で報道陣から強制捜査について質問され、「よくわからない。嫌な感じだ」と話した。

 講談社によると、出版部数は3万2000部。同社は「東京法務局の勧告は真摯(しんし)に受けとめており、少年法の精神を尊重して社会的意義のある出版活動を続けていく姿勢に変わりはありません。今回の強制捜査については甚だ遺憾に思います」とのコメントを出した。


(2007年9月14日14時5分 読売新聞)

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■強制捜査は異例かもしれないが、「よくわからない。嫌な感じだ」って感覚は、理解をこえているね。というか、おととしもとりあげたとおり、「神戸連続児童殺傷事件」のルポから 取材方法・分析手法から、すべてトンデモな おかたなので、「また やらかした(もちろん無自覚に)」といったことすぎないのだろう。■出版社が、みずからの社会的責任どうとらえているのか、よくわからないが、大衆の 嫉妬心もからまる「のぞきみ趣味」に迎合したとしかおもえない『僕はパパを殺すことに決めた』という本の刊行。■取材方法が人権侵害だけでなく、違法のうたがいがかかっているわけで、これは、「すてみ」で国家権力にいどんだ「西山事件」などと、似て非なるしろものだろう。
■ともかく、草薙先生、少年鑑別所法務教官という経歴を最大限に利用して、情報をひきだし、少年法みなおしの運動をになっていると自負しているようだけど、単に売名・カネもうけのネタに悪用しているとしかおもえない。


■しかし、問題なのは、こういった内部情報のモレかただよね。■カネで うっているかどうかはともかく、ながしてまずいデータがながれ、出版社がカネもうけしていることだけはたしかなわけで、ながした官僚やお医者さんたち、少年法「改正」運動に賛同して、あえて ヤバいながしかたをのんだろうか? ■こういった、守秘義務とか機密情報とかがもらされ、一般書としての刊行されるってのは、倫理ウンヌンではなく、刑事事件といってよかろう。そのヘンに、官僚や専門家がマヒして、アナーキーにふるまうことをヒロイックな行為だとカンちがいしだしているとしたら、これはまずい。われわれは、行政や専門家に情報をにぎられ、しかもいつもらされるかわからない不安とたたかわねばならないということ。住基ネット問題とかだけでなく、あらゆる個人情報が こういった ひとびとの「主観的善意」によって 流出する。油断もスキもあったもんじゃないね。