石原産業については、さんざんかいてきたが、またですかという記事。■『東京新聞』経由で「共同通信」から。


石原産業が産廃不法投棄 
元取締役らを告発へ
2007年9月21日 14時04分
 有害物質が検出された土壌埋め戻し材「フェロシルト」の製造元の化学メーカー石原産業は21日、フェロシルトが埋設されていた愛知県瀬戸市の山林など2カ所に、同社四日市工場(三重県四日市市)から出た産業廃棄物257トンを不法に投棄していたと発表した。

 同社は近く、この不法投棄を主導したとして、元取締役で元四日市工場副工場長の佐藤驍被告=廃棄物処理法違反罪で公判中=らを津地検に告発するとしている。また、投棄後に事実を知りながら隠していたなどとして、前社長の田村藤夫相談役ら幹部3人が辞任、4人を降格した。

 同社によると、佐藤元取締役らは2004年11、12月、農薬原料の製造過程で出る副産物など約257トンを、四日市工場から搬出。搬出業者が愛知県瀬戸市の広之田地区と余床地区に埋設した。

 余床地区の埋設分はすでに撤去。広之田地区からは環境基準を超える六価クロムなどが検出されており、フェロシルトとともに今後撤去する。

 佐藤元取締役は、搬出業者に口止めのためとみられる現金も支払っていたという。05年8月には、田村相談役ら幹部が不法投棄を知ったが、社内の対策委員会に報告せず、2年間公表しなかった。

 愛知県庁で会見した同社の織田健造社長は「不法投棄はフェロシルト問題と同じく佐藤元取締役の主導。(会社ぐるみの隠ぺいと)指摘されれば甘んじて受けるしかない」と話した。


(共同)
■前社長らが起訴されなかったからといって、フェロシルトという偽装リサイクル製品の事実上の大量不法投棄の責任がなかったなんて、関係者はだれも信じていない。■だから、「前社長の田村藤夫相談役ら幹部3人が辞任、4人を降格した」ってのは、まあいいとして、問題は、その理由だ。
■「投棄後に事実を知りながら隠していた」っていうけどさ、連中は、産業廃棄物だって、みとめてなかったじゃない。だからこそ、三重県とつるんでリサイクル製品だって称して土壌埋め戻し材だの、ケナフの培養土になるとか喧伝していたわけだよね。■「投棄後に事実を知りながら隠していた」ってのは、一体、どういった事実をさしているんだ? ■投棄後に産業廃棄物でしかないって、わかったっていうなら、廃棄を黙認することが犯罪にあたるだけじゃなくて、膨大に放置された産業廃棄物の事実という大問題を、正直にみとめて、地域住民と地方自治体に公表・謝罪する作業がなされなかったのは、なぜ?

■もうすこし事実がはっきりしないと断言はできないので、慎重なかきかたでとどめておくが、これまでの経緯からすると、「同社は近く、この不法投棄を主導したとして、元取締役で元四日市工場副工場長の佐藤驍被告=廃棄物処理法違反罪で公判中=らを津地検に告発する」っていうのは、トカゲのシッポきりにしかみえない。■要するに「元取締役で元四日市工場副工場長の佐藤驍被告」たちに、全部責任転嫁しようとおもったが、少々ムリがあるとして、あとで不法投棄の事実をしった会社首脳部が、その事実をモミけしたっていう、「軽微な犯罪」として、修正をくわえただけと。■したがって、くちでは、「「不法投棄はフェロシルト問題と同じく佐藤元取締役の主導。(会社ぐるみの隠ぺいと)指摘されれば甘んじて受けるしかない」とか殊勝なくちぶりだが、全然信用できない。
■関係者のおおくは、「佐藤被告らだけの、でさき組織の単独暴走でなどなく、石原産業首脳部が開発段階から、重々事実をわかったうえで偽装リサイクル製品などという、悪質な「開発」=産廃大量投棄の隠蔽をはかった」とうたがっている。■佐藤被告らが、かってに暴走したのを、あとでちゃんと処理しなかったなんて、セコい次元の犯罪だなどとはおもっていない。

■今度の社長さんがどういった御仁かしらないが、殊勝な自己批判的発言なんぞしているヒマがあるのなら、前社長らが、フェロシルト「製造」の計画にかかわっていなかったという、決定的なアリバイでもさがすんだね。■それができないとすれば、結局、「ドスぐろい灰色」状態はまぬがれない。
■それと、かりに「四日市工場の単独暴走」という線で「物語」がおさまるにしても、そういった暴走を全然阻止できなかった本社の責任は、まさに経営責任。「隠ぺい」問題といった、消極的な次元にないという認識があるんだろうか?
■よくわかったないかもしれないから、再度確認しておこう。
■?佐藤もと取締役たちの 単独暴走+首脳部の隠ぺいという「物語」は、全然立証されていない。■むしろ、田村前社長らが「開発」の経緯を全然しらずにいたという不自然さが、周囲では自明の疑念だ。
■?かりに、当時の首脳部が「開発」の経緯をしらなかったとしても、それは、あとで「隠ぺい」工作に荷担したから問題だというのではなくて、むしろ、そういった暴走をゆるしたという管理責任こそ大問題で、犯罪的責任だ。
■?「搬出業者に口止めのためとみられる現金も支払っていた」という事実認識こそあやまっている。■佐藤被告らは、産廃処理業者が不法投棄することを前提に、「フェロシルト」を売却するような形式だけとりつくろって、処理費用をしはらっている。■佐藤被告らは、「商品」をうったフリをしただけで、それは「リサイクル製品」という、三重県との共犯関係でデッチあげた偽装工作のための細工にすぎない。
■?ついでにいえば、「逆有償性」とよばれる、こういった偽装工作を、田村前社長らがしらなかったというのも不自然だ。



■このような構図をしったうえで、新社長らが旧経営陣を不完全な告発をしているとしたら、完全な「トカゲのシッポきり」という責任転嫁であり、それこそ、「やっぱり全然こりてない石原産業(フェロシルト)」という汚名はぬぐわれないことになるだろう。■しらないで新執行部についたのなら、タイヘンな不見識。ただちに、当時の新聞記事やブログで勉強しなおすべきだろう。ウィキペディアの「フェロシルト」の項の外部リンクにあたるだけでも、あたまをかかえるような大問題を石原産業と三重県ほか自治体がかかえていることが理解できるだろう。