■以前、週刊誌などでとりあげられた話題。

時津風親方を立件へ 
力士急死巡り傷害容疑 愛知県警
2007年09月26日06時05分(asahi.com)

時太山の急死発覚時に記者会見に臨んだ時津風親方
=6月28日、愛知県犬山市の時津風部屋で
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 新潟市出身で大相撲の序ノ口力士、斉藤俊さん(当時17)=しこ名・時太山(ときたいざん)=が名古屋場所前の6月、愛知県犬山市でけいこ中に急死した問題で、師匠の時津風親方(57)=本名山本順一、元小結双津竜=が同県警の任意の調べに対し、斉藤さんへの暴行を認めていることが25日、わかった。兄弟子数人も「集団で暴行した」と供述しているという。県警は現在、死の直接的な原因を特定するため遺体の組織検査中で、結果を待って、同親方を傷害、兄弟子らを傷害致死の各容疑で立件する方針だ。
 指導をめぐって親方が刑事立件されることになれば極めて異例の事態で、角界全体の体質が厳しく問われそうだ。
 時津風部屋の県警への説明によると、斉藤さんは6月26日午前11時40分ごろ、犬山市犬山の寺院敷地内にある同部屋のけいこ場で、兄弟子とのぶつかりげいこ中に倒れた。搬送先の病院で午後2時10分に虚血性心疾患による死亡が確認された。

 県警は、親方や同部屋の力士ら関係者から、任意で事情を聴取。死亡前日の25日午前、斉藤さんは部屋を逃げ出そうとして兄弟子らに連れ戻された。こうした斉藤さんの態度に腹を立てた親方が、力士らとの夕食の席上、ビール瓶で斉藤さんの額を殴り、切り傷を負わせていたことがわかった。その後、けいこ場の裏手で兄弟子数人が斉藤さんを取り囲み、数十分にわたって殴るけるの暴行を加えたことも、親方らは認めているという。

 26日は午前7時半ごろからけいこの予定だったが、斉藤さんは起きてこず、午前11時10分ごろ兄弟子とぶつかりげいこを開始。約30分後に土俵上で倒れたが、119番通報がされたのは午後0時50分ごろで、それまでは近くの通路に寝かされていたという。

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■週刊誌でもとりあげられていたが、要は、密室内での集団リンチによる、傷害致死事件。■スポーツと暴力については、何度かとりあげてきたが、格闘技系のばあい、練習自体が容認された暴力という形式をとるわけで、しごきと称して(実際、本人たちの主観でも教育的制裁と合理化されて)、イジメが常態化しがちな体質があるわけだ。
■それにしても、朝青龍のあらあらしさというか、ケンカごしの出稽古に批判的な人物が、弟子を暴力をもって死なせてしまうというのは、実に皮肉。「「死亡した力士にはマリファナの使用暦があった。」等の発言をした」というのも、「だったら、とことんイジメていいのか」とか、「マリファナ経験があると、稽古にたえられないといった、経験則があるのか」とか、いろいろツッコミたくなるよね。
■モンゴル人力士の品格だの、増長ぶりだのと、さわぐよりも、こういった 地味な問題の方がずっと深刻だろうに、協会にはそれが自覚てきているとは到底おもえない。



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【追加記事:10/22】
●「時津風部屋力士急死、解剖医が愛知県警の検視ミス指摘」『読売』(2007年10月15日13時33分)