■「「逆風」発生源の守屋前防衛次官(東京新聞)」でも指摘したことだが、なんで在任中には、こういった ナマぐさバナシがいっさいモレなかったんだろう? 実に不自然だね。■『朝日』の記事から2本。

守屋前次官「随意契約でいい」 
接待業者を推す

2007年10月21日08時36分(asahi.com)
航空自衛隊次期輸送機CXの試作機
=岐阜県各務原市で

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 防衛省の事務次官だった守屋武昌氏(63)が在任中の今年7月、航空自衛隊次期輸送機CXのエンジン調達をめぐって、新興の軍需専門商社「日本ミライズ」(東京都港区)と「随意契約すればいいじゃないか」と、天の声とも受け取れる発言をしていたことがわかった。このエンジンは総額で1000億円近い大型案件。不透明な取引とみられないよう競争入札の方向だと部下は説明したが、それでも同社に便宜を図るよう促した。日本ミライズの社長(69)は「山田洋行」(同区)の専務時代に守屋氏をたびたびゴルフ接待しており、こうした親密な関係がミライズ寄りの発言になったとの見方が出ている。
 前次官が発言したのは、朝日新聞がエンジンの納入利権争いを報道した7月2日。エンジン製造元の米ゼネラル・エレクトリック(GE)の代理店をめぐって、日本ミライズと山田洋行が敵対関係になったが、GEが同月末に代理店を山田洋行からミライズに代えると言ったため、同社が有利になった、と記事は指摘した。ミライズの社長は、山田洋行のオーナーと対立して同社を辞めており、のちには、エンジン利権をめぐる訴訟にまで発展した。

 報道の当日、前次官の部下が一般競争入札手続きについて説明したが、前次官は「代理店になるのは本当に大変なんだぞ。(日本ミライズと)随意契約すればいいじゃないか」と強い口調で促したという。省内では「苦労しているミライズの社長を擁護しているんだな」「2人は本当に親しいようだ」などと受け止めた部下もいた

 防衛庁(当時)は04、05年度、山田洋行と随意契約し、エンジン計5基(約30億円)を購入した。今年度に発注する1基(約6億円)は、昨年の防衛施設庁官製談合事件などを受けて政府が随意契約を見直したことから、一般競争入札に変更。8月に2回にわたって入札を実施した。

 入札の参加条件は、(1)営業年数や売上高などに基づく格付けがA?Cランク(2)GEの代理店であること、としていた。ともに満たす企業の参加は2回ともなかった。同省は2回目の入札が不調に終わった8月中旬、Dランクだが、GEの代理店となった日本ミライズと随意契約する方針を固めた。

 しかし、守屋氏が8月末に退職した後は、契約に向けた手続きが止まっている
。日本ミライズとの随意契約が妥当かどうかを判断する指名随契審査会は当初、9月上旬に予定されていたが、延期。1カ月以上たっても開かれていない


 守屋氏の後任の増田好平次官は19日、朝日新聞がゴルフ接待を報道したのを受けて記者団の質問に答え、「今後、契約がどうなるかはよくわからない」と述べた。

 守屋前次官は8月30日の退任記者会見で、CXエンジンなど防衛装備品をめぐって便宜をはかったことがないか質問を受けたが、「私は職権を特定の人のために行使したことはない」と否定した。




守屋前防衛次官、
軍需業者支援で口利き

2007年10月20日08時08分(asahi.com)

 前防衛事務次官の守屋武昌氏(63)が次官在任中の今年6月上旬、軍需専門商社の資金調達を助けるため、大手企業の系列会社の経営者に口利きをしていたことがわかった。支援話はその場で断られたが、防衛装備品を扱う特定企業のために現職次官がその地位と信用力を使ったと受け止められる行為で、ゴルフ接待に続く密着ぶりが明らかになった。

 口利きをしてもらったのは、軍需専門商社「山田洋行」の元専務(69)。元専務は山田洋行の経営権をめぐりオーナー側と対立し、辞職。06年9月に同業の「日本ミライズ」(東京都港区)を設立し、社長に就任。かつての部下三十数人も新会社に加わった。

 複数の関係者によると、口利きがあったのは、東京都内のすし店。日本ミライズの資金繰りを心配した知人が仲介に入って会合が設定された。

 当夜は、守屋前次官と元専務、それに大手企業の系列会社の経営者が店の奥にある和室に集まった。その席で日本ミライズが資金調達に苦しんでいることが話題になり、守屋前次官は「業界で40年苦労してきた人だから、助けてあげてほしい」とこの経営者に系列に加えられないか頼んだという。日本ミライズは社員三十数人の人件費の確保などのため、設立当初から資金調達が課題となっていた。

 しかし、この経営者が属する企業グループは、もともと山田洋行との関係が深く、日本ミライズとは競合関係にあることから、経営者は断った。その後、守屋前次官と元専務は、この経営者を席に残したまま店を出た
という。

 元専務が設立した日本ミライズは、山田洋行と航空自衛隊次期輸送機CXの総額千億円近くとされるエンジンの納入などをめぐって争っている。エンジン製造元の米ゼネラル・エレクトリック(GE)は、代理店を山田洋行から日本ミライズに変更。防衛省は今年度、エンジン1基(約6億円)を発注するが、8月に実施した競争入札は不調に終わり、随意契約となる見込みだ。契約企業はGEの代理店であることが条件となっていることから、日本ミライズが有力視されている

 前次官は、元専務が山田洋行時代に100回以上にわたって一緒にゴルフをしていたとの記録が残されている。妻同伴のこともあり、元専務の部下が車で送迎したこともあった。そうした親密な関係が口利きの背景にあったとみられる。

 元専務は「会合があったのは事実だが、詳しくは言えない」と話した。

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■守屋氏が、どんなに「職権を特定の人のために行使したことはない」と、いいはろうと、前回もひいたとおり「瓜田李下」。■くさい三文時代劇のような構図をかがわせる言動をくりかえしながら、いけしゃしゃあと、としか周囲はみないことぐらいわかるだろうに…。
■それとも、そのおとしで、漢文の時間に「瓜田李下」をならいそこねたとか? ありえないでしょう。

■それにしても、「会合があったのは事実だが、詳しくは言えない」とは、企業秘密というよりは、贈収賄とか、犯罪がらみだらかとしか、まわりからはみえないよね。



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