前回の補足。「ニホンゴ/コクゴ/ミンゾクゴ」に分類した理由もすっきりさせることに。
■「日本語である以上、漢字仮名交じり文で書くのは当たり前」ではなくて、「ニホンゴわ カナだけでも、かける」し、「roomazi-dake-demo toozen kakeru」わけだ。■でもって、前回あげた「アルファベット系サービス」ってのは、要するに日本国内で「漢字仮名交じり文日本語表記」がよめる日本人(成人)を前提にくまれたものだ。そして、だからこそ、そこでのサイトの「よびかた」が問題化しわけだ。いいかえるなら、「日本人の日本人による日本人のための問題」だったと
〔定住外国人は「日本人」にふくめておく〕。■その意味では、それらほとんどが、狭義の日本語体系からハミでてしまうにしろ、「日本人の日本人による日本人のための表記」である以上、それは広義の日本語問題にあたると。
■でもって、前回の文章に【付記】するとか、コメント欄にかきこむこともかんがえたが、なにせ、かきこむべきことがおおすぎる(笑)。これは、記事をあらためるしかない。■本文の冗長な部分をはぶいて、論点を整理するためにもね。

■もちろん、素材は前回同様「難読サービスを読んでみる」。
■?「「Yahoo!」を見て「ヤッホー」と読んでしまったのも今では懐かしい思い出だ」←「Yahoo!」は、「ヤッホー」とはよめない(笑)。「ヤホー」とはよめるが。■ウィキペディアの記述によれば、
名前の由来
Yahoo!の名前の由来は「Yet Another Hierarchical Officious Oracle」(またも登場した階層的でお節介な神託)の略だといわれているが、ファイロとヤンは自分たちのことを「ならずもの」だと考えているから、「粗野な人」という意味がある「yahoo」(『ガリヴァー旅行記』に登場する野獣の名前が由来)という言葉を選んだと主張している[1]。さらに感嘆符が付いていることに関しては「ヤッホー!」「やったー!」を意味する感嘆詞のyahooと掛けているとも考えられる。


■したがって「ヤーホー」という かけごえ説は、あながち誤解でもないらしい(笑)。■しかし、いずれにせよ、これを「ヤフー」とよんで当然というのは、英語帝国主義


■?「 「del.icio.us」(でりしゃす)、「flickr」(ふりっかー)、「Skype」(すかいぷ)あたりは、もう紹介するまでもない」←ホントにそうか? ■「.」がはさまっているのに、なんでかってにはずして「delicious」って 一単語あつかいしてしまうわけ? “de-li-cious”と、3音節にくぎることで、「de.li.cious」とくぎるならわからなくもないが。■「flickr」(ふりっかー)って、ホントに問題ないか? なんで「flicker」とかでないの?


■?「「Senduit」は「せんどぅいっと」と読みそうになるが、「せんど・ゆー・いっと」だろう。「u」に「You」の意味を重ねたと見る」←この解釈でいいんだろうが、「Send-u-it」とか、くぎらんと、よめんでしょう…。


■?「「Scribd」。恐らく「すくりぶど」もしくは「すくらいぶど」ではないだろうか」←英語的でもなんでもない、いい加減に合成されている以上、英語的によもうとしたって、ムリがある。


■?「「X」が絡むと難しくなる――という説もある。アクセス情報統計サイト「Alexa」(あれくさ)や、オンラインカレンダー同期サービス「Plaxo」(ぷらくそ)といった「く」音は読めても、インテルのサーバ向けプロセッサ「Xeon」は難しかったりする。「X」を「く」として頑張ると、「くせのん」。原子番号54の元素「キセノン(Xenon)」に似てなくもないが「くせのん」は間違い。正しくは「じーおん」だ。たまに「せいおん」と読んでしまう人もいるらしいから注意しよう。Webアプリだと「XOOPS」(ずーぷす)も覚えておきたい。」←「「X」が絡むと難しくなる――という説」じゃなくて、「X」は、つかうがわの文脈でいかようにもなってしまうので、もともと やっかいなのだ。■「インテルのサーバ向けプロセッサ「Xeon」は難しかったりする。「X」を「く」として頑張ると、「くせのん」。原子番号54の元素「キセノン(Xenon)」に似てなくもないが「くせのん」は間違い。正しくは「じーおん」だ。たまに「せいおん」と読んでしまう人もいるらしいから注意しよう」などとあるが、ま、これはウィキペディア「Xeon」でも「ジオンやゼノンやエグゼオン、キセノンではない」などとあるから、ムリもない記述。しかし米語「Xeon(ズィーアン?)」の日本語化で、「じーおん」と「なまった」にすぎず、「正しくは「じーおん」」などと、説教するのは、いきすぎ。ただ、日本列島の日本語話者の一部に「ジーオン」が定着しただけと。■いずれせによ、「(イ/エ)(キ/ギ/ク/グ)(ス/シ)」「(ズィ/ジ)(ー)(ク/グ)(ズ/ス/シ)」「ヒ」などと、欧米語および国際音声記号を基盤に、日本列島上は、いろいろ「よめて」しまうので、実にやっかい。どれが実際につかわれているか、しらべないといけないが、理論的には数十とおりありえる(笑)。■はっきりいって、「X」をつかって社名をきめるひとたちは、どうよまれるかについて鈍感な層なんだとおもう。だって、あいて次第、定着度次第なんだから。


■?「国内のソフトウェアで読みにくいといえば、なぜか日本語入力ソフトが浮かぶ。たとえば「Wnn」(うんぬ)や「ATOK」(えいとっく)だ。Mac向けソフトだと「Entourage」(あんとらーじゅ)。Windowsで言う「Outlook」にあたるメールソフトで、フランス語っぽい読み方が難しい。メールといえばプロトコルの読み方もそこそこ難しい。「POP」(ぽっぷ)、IMAP(あいまっぷ)と単語っぽく読むのに、「SMTP」(えすえむてぃーぴー)となると途端に1文字ずつ読み始める」←「「Wnn」(うんぬ)や「ATOK」(えいとっく)」とか、たしかに ひどい。特に前者は最低。■「Entourage」(あんとらーじゅ)は、フランス語(「周囲、環境、側近…」)の日本語なまりなんだからいいとして〔より、ちかくうつすんなら「アントゥラージュ」だろうが〕、「「POP」(ぽっぷ)、IMAP(あいまっぷ)と単語っぽく読むのに、「SMTP」(えすえむてぃーぴー)となると途端に1文字ずつ読み始める」って分析は、ひどすぎないか? ■だって、母音がはいらない アルファベットは単語としてよめるはずないでしょ。「国際連合児童基金(UNICEF)」を「ユニセフ」とよべても、「世界食糧計画(WFP)」を「ウフプ」なんてよばないようにね(笑)。
■それからすると、「「VGA」(ぶいじーえー)、「SCSI」(すかじー)、「ATA」(えーてぃーえー、あた)、「IEEE」(あいとりぷるいー)あたりが難読単語として有名」ってくだりで例示されている「「SCSI」(すかじー)」なんてのは、アナーキーさの最悪の部類にあたるだろう。■これって、最近の難読人名なみに、はじけている(笑)。


■?「「SaaS」(さーす、Soft as a Service)も要注意だ。特にさーすの「す」は濁らないことを覚えておこう」←「S]は「ス」「ズ」両方ありえる(特に「語尾」のばあい)。だから、「覚えて」おくしかないわけ。こんな理不尽なことがあるか?


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