■『東京中日スポーツ』の記事から。

把瑠都と親方に厳重注意 
服装問題で日本相撲協会
2007年10月30日 18時20分
 
服装問題などで厳重注意を受け、
記者の質問に答える把瑠都(右)と
尾上親方=30日午後、福岡市東区

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 日本相撲協会の伊勢ノ海生活指導部長(元関脇藤ノ川)は30日、福岡市東区の伊勢ノ海部屋宿舎に東前頭16枚目の把瑠都(22)=エストニア出身=を、師匠の尾上親方(元小結浜ノ嶋)とともに呼び、把瑠都が7月24日深夜にまげを結わず、Tシャツ、短パン姿で繁華街を歩いていた件について厳重注意した。

 力士は人前に出る際、まげを結って着物を着ることが常識とされている。伊勢ノ海部長は「師匠は、外国出身の把瑠都になぜそういう服装が駄目なのかを懇切丁寧に説明しながら指導してほしい」と注文を付けた。

 把瑠都は「自分が悪かったです。申し訳ありません」と話し、尾上親方も「今後、こういうことがないように指導していく」と神妙に語った。


(共同)
女性を土俵にあげない〔おそらく「オンナは不浄」といった禁忌意識から〕とか、「かわいがり」といった隠語で「伝承」されてきたリンチ文化など、世間では普通通用しない非常識が「国技」「伝統」といった論理で正当化されてきた大相撲。■今度は、「力士は人前に出る際、まげを結って着物を着ることが常識」といった論理で、「深夜にまげを結わず、Tシャツ、短パン姿で繁華街を歩いていた件について厳重注意…「なぜそういう服装が駄目なのかを懇切丁寧に説明しながら指導してほしい」と注文」といった「指導」がくりだされた。
■いや、「なぜそういう服装が駄目なのかを懇切丁寧に説明」してほしいぞ。
■「人前」ってことは、家族もふくまれるのか? だったら24時間、前時代的なすがたでいろってことだね。まげをゆう「床山」さん以外は、まげをほどいた状態の力士をめにしないことになる。そういった規制が「常識」なのか? ■あと、親方など日本相撲協会関係者がスーツすがたでテレビ画像にうつっているのは、親方たちがすでに「現役力士」ではないからなんだな?
■もちろん、断髪式などがあるとおり、まげをゆっているあいだ=現役力士ということで、「特殊=非日常的な毎日の連続」って、人類学的な解釈はできるよ。■しかし、その特殊性を外国出身の力士にも「常識」として強要できるという、「伝統」とやらを、歴代の力士やら理事やらが、完全に順守するようなごリッパな存在だったかどうか、ちゃんと立証してほしいね。
■まさか、わるいこともふくめて、全部「伝統」だって、いいはるんじゃないだろうね…。


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