■日本の国会議員たちは、よくもわるくも日本国民の代表であり、その風貌や言動は、日本国民の本質を体現・象徴するものとしかいえまい。
■ある有力政治家の「失言」騒動とてんまつを、『北海道新聞』の記事から。


ウタリ協会が山岡議員に抗議へ 
蛮族発言で
(11/03 07:07)
 【釧路】民主党の山岡賢次国対委員長が「私らはアイヌの血を引く蛮族だ」と発言し、その後、撤回した問題で、道ウタリ協会(加藤忠理事長)は二日、釧路市内で開いた理事会で、近く加藤理事長が上京し、民主党と山岡氏に抗議することを決めた。

 また、国連が九月の総会で「先住民族の権利に関する宣言」を採択したことを受けて、アイヌ民族の権利にかかわる審議会や窓口の設置を、国に引き続き強く働きかけることを確認した。



■「おくちなおし」ならぬ、「目の保養」に、おなじ『北海道新聞』のコラム「卓上四季」の文章を…。
「蛮族」?(11月2日)
ウサギの肉は脂身が少ないそうだ。それでもアイヌ民族の世界では、ウサギを捕ると「さすがはウサギの神様、脂身がたくさん」とお礼を言った。獲物の神に恥をかかせないための、狩猟民族の心づかいだ。ほかの神々にも聞こえるよう大げさに声を出す▼春先に顔を出すフクジュソウの花は愛らしい。アイヌ語ではこの姿から、最高の宝物をこうたたえる。「フクジュソウの花の滴の中から掘り出したような神の宝」▼いずれも、昨年死去した萱野茂さんが紹介した話だ(「アイヌ歳時記」)。繊細な心を持ち、自然と共に生きる人々である。萱野さんはアイヌ民族として初の国会議員を務めた。国会ではアイヌ語も使い「和人から受けた同化と差別の歴史」を訴えた▼萱野さんも属した民主党の山岡国対委員長が「私らはアイヌの血をひく蛮族だ」と述べた。蛮族とは野蛮、未開の民族だ。この人はどんな神経をしているのか。政治家としての資質を疑う▼山岡氏は弁明の中で、アイヌ民族について「特に意識したことはない」と語った。そう、興味も知識もないのだろう。その知恵と文化を知っているなら、こんな無礼は言えない▼萱野さんによると、アイヌの人たちの風習では、本当にあきれた時には口と鼻を両手でふさぐ。驚きのあまり、体から魂が飛び出さないようにするためだ。そんなしぐさをする萱野さんの姿が目に浮かぶ。

----------------------------------------------
以前は「アイヌ民族は同化していなくなった」をしていながら、その後は反省したらしい鈴木宗男衆議院議員は、ともかくとして、中曽根康弘もと首相のように「日本民族は、諸民族が混合一体化して形成された。アイヌ民族もその一つ。自分は群馬県出身だが、群馬はもともと毛の国といい、私も眉毛も髭も濃い。アイヌの血は相当入っている」(1986年)といった、暴走発言がおよそ20年まえにあったぐらいで、学習能力のない政治家がなくならないというのも、日本国民の本質といえるだろうか?

■ちなみに、ウィキペディア「単一民族国家」のなかでなざしされている政治家のうち、麻生太郎氏をのぞく、中曽根康弘もと首相、鈴木宗男平沼赳夫伊吹文明、といった御仁たち全員は、差別発言の記述が全然ない。■しらべる気はおきないが、おそらく記述した層が全然関心がないか、削除したんだろう。これも、この日本という国柄を端的にあらわしているね。ああ、なんと「美しくない国」であることか…。


●「珍しいことではない」『[重]塾講師のつぶやき』

●Googleニュース検索「アイヌの血を引く蛮族