ジェンダー論

女性の晩婚化・非婚化傾向の意義

■しばしばお世話になる『社会実情データ図録』。今回は「M字カーブ推移の内容」(図録1510)。■5年まえのデータと25年まえのデータの比較ではあるが、女性が「労働力人口」≒「対価をえるかたちで はたらいている」にかぞえられるわりあい=「有業率」の動態。

825c64b6.gif
続きを読む

「家畜人ヤプー」と社交ダンス教室にみる、ちやほやの政治性

■差別意識・劣等感を、マゾヒズムという形式におとしこむことで作品化したSF「家畜人ヤプー」は、「白人」女性を頂点に、奴隷身分の「黒人」女性>「黒人」男性、……、「品種改良」された家畜である メスの「ヤプー」>オスの「ヤプー」という、生命存在の序列を維持した時空が舞台となっている。■このグロテスクなばかりの、サディスティックかつマゾヒスティックな舞台装置は、もちろん遠藤周作の第一作「アデンまで」にみられるような「白人」女性への劣等感や、谷崎潤一郎の「春琴抄」「痴人の愛」にみられるようなマゾヒズムと、通底するものといえるだろう*。

* これをムリに「卒業」しようとすると、「ゴルゴ13」の主人公「デューク東郷」のように、異様な異性愛者というキャラクターになってしまう(笑)。

■そういった、「白人」コンプレクスはともかくとして、「家畜人ヤプー」が差別意識をあつかいながら、いわゆる「差別文書」という単純な糾弾をうけることなく、「戦後最大の奇書」といった評価をうけたのは、「女性崇拝」という美意識をマゾヒズムとして作品化したからのほかならない。■そして、それは谷崎の「春琴抄」「痴人の愛」などと同様、卑屈としかいいようのない献身ぶりの象徴として、女主人専用の家畜という極限形となったわけだ。* 

* 谷崎自身は、実生活上でマゾヒズム的な献身をまっとうしたようだが。

■しかし、こういった「ちやほや」ぶりは、上野千鶴子氏ほかフェミニストが指摘するとおり、「崇拝」という形式をとった、無自覚な「女性嫌悪」とみた方が妥当だろう。対等な友愛関係であるなら、マゾヒスティックな献身は、ありえないからだ。■「女性崇拝」という美意識は、ネジれた「女性嫌悪」「女性差別」であり、本人がその自覚をもてない水準にまで、差別・嫌悪が抑圧されているとみるべきだと。 続きを読む

祝日の意味再考15=こどもの日

■ダラダラつづいてきたシリーズだが、大型連休で一挙に連続した(笑)。■シリーズ番外編にあたる「雛祭り(取捨選択版Wikipedia)」の続編。■毎度おなじみ、Wikipediaの記述を一部転載。

こどもの日

こどもの日(こどものひ)は、日本における国民の祝日の一つで5月5日。

国民の祝日に関する法律(祝日法)では「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨としている。1948年公布・施行の祝日法によって制定された。大型連休を構成する日の一つである。

概要
こどもの日が5月5日に設定された経緯としては、5月5日について既に大正時代から「児童愛護デー」として活動を行っていた団体が存在し、国会にこどもの日を祝日とする請願が寄せられた際にも5月5日を希望するものが多かったためである。


関連項目
端午の節句

----------------------------------------------
■「「母に感謝する」ことを趣旨としている」なんて、はつみみだ。欧米の「母の日」を意識しているのか? ■いずれにせよ、母子関係を強調したもので、感心しないね。ま、父親の大半が育児にあまりかかわっていないことは事実としても(笑)。それを追認するような「国民の祝日」をつくってどうするんだね?

■おつぎは、事実上この祝日制定の基盤となったはずの習俗「端午」の記述の一部を転載。
続きを読む

若い女性、終戦直後よりスリムに(朝日)

■きのうの『朝日新聞』日曜版「be on Sunday」の連載(ウェブ上のは、なぜかでない)「あっと!@データ」の文章を転載。

若い女性、終戦直後よりスリムに
 日本の女性は、やせ願望が強い。
 太っているかどうかを示す指標にBMI(体格指数)がある。国民健康・栄養調査によると、BMIは男性が戦後、増加傾向をたどってきたのに、女性は減少中。食べ物が乏しかった終戦直後よりも今の方がやせている。BMI18.5未満のやせすぎ女性の割合は12.2%で、先進諸国では断トツに高い。米国でも3.3%、英国は3.0%、豪州は1.5%だ。
 女子大生の理想の体形は、モデルの押切もえさん、という。共立女子大4年生の木村美帆さんと原由記さんが、女子大生161人に理想の体形を聞いた。身長161センチ、体重45.5キロ、BMIは17.6だった。76%がダイエットの経験があり、その目的も「健康のため」と答えたのは13%と少数派。最も多かったのが「自分磨きのため」(52%)だった。
 「身を削って、自分磨きか」と、乙女心に驚いてしまう。「スペインでは先月、モデル5人がやせ過ぎとしてファッションショーの出演を禁じられた」と教えてやりたくなるのは、メタボリックな中年男の老婆心?      (坪谷英紀)

------------------------------------------
■すでに以前、「やせ過ぎ女性の比率の国際比較(社会実情データ図録)」という記事で、日本人女性の やせ願望・やせ志向については論及している。■そこで紹介したものもふくめて、『社会実情データ図録』の関連記事をリンクするなら、「図録日本人の体格(BMI)の変化」「図録肥満比率の各国比較(OECD諸国)」「図録肥満比率の国際比較(世界59カ国)」「図録米国では肥満が社会問題化」「図録男女の体型(肥満・やせ)の実際と自己認識」などがあげられるだろう。
■これら『社会実情データ図録』の図表や解説を、「若い女性、終戦直後よりスリムに」をきっかけに よみかえしてみたら、みおとしていたこと、かんがえがあさかったことに、いろいろきづいた。
続きを読む

雛祭り(取捨選択版Wikipedia)

■おなじみ、Wikipediaから。■リンクは、だいぶはしょってある。

雛祭り(ひなまつり)は女の子のすこやかな成長を祈る年中行事。「ひいなあそび」ともいう。日本では和暦太陰太陽暦)の3月の節句上巳)である3月3日(現在の4月頃)に行われていたが、明治6年(1873年)1月1日の改暦以後はグレゴリオ暦(新暦)の3月3日行なうのが一般的である。しかし一部では引き続き旧暦3月3日に祝われる。旧暦ではの花が咲く季節になるため桃の節句となった。この日が祝祭日ではなく、端午の節句である5月5日こどもの日として祝祭日となっていることは女性差別という見方もある。

男雛と女雛を中心とする人形を飾り、桃の花を飾って、白酒などの飲食を楽しむ節句祭り。関東と関西では男雛と女雛の並ぶ位置は逆。本来「内裏雛」とは雛人形の男雛と女雛の一対を指すが、男雛を「お内裏様」、女雛を「お雛様」と呼ぶ誤りは一般化している。正しくは、三人官女以下のその他大勢の随臣、従者人形を「お雛様」という。

雛人形のそれぞれ
雛人形は、宮中の天上人の貴族の装束を模している。

・男雛、女雛は天皇皇后、両陛下をあらわす
・随人の人形は随臣右大臣と左大臣や、警護の士である仕丁(従者)をあらわす
・官女は侍女(三人官女)をあらわす
・五人囃子はお囃子を奏でる五人の楽人をあらわし、それぞれ「太鼓」「持太鼓」「小鼓」「笛」「謡」である

続きを読む
記事検索
最新コメント
最新トラックバック
livedoor プロフィール
タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ