学術

あやしいメタボリック症候群騒動3

■「あやしいメタボリック症候群騒動」シリーズの続編。■『河北新報』と『読売』から。

メタボ診断適切な腹囲は
…東北大グループ提案

 メタボリック症候群の診断基準となるウエストサイズ(腹囲)は男性87センチ、女性80センチが適切とする研究結果を、東北大大学院薬学研究科の今井潤教授(臨床薬学)のグループが19日までにまとめた。日本肥満学会などが定めた数値(男性85センチ以上、女性90センチ以上)と女性は大きな開きがあり、グループは女性の基準値引き下げを提案している。

 グループは2000―06年、花巻市大迫町の男性118人、女性277人(平均63歳)を対象に健康診断を実施。身長、体重のほかウエスト、血圧、血糖値、中性脂肪などを測定した。

 診断基準のうちウエストを除く、血圧、血糖値、血中脂質に基づき、メタボリック症候群の危険因子を持つ集団を検出。対象者のウエストを調べた結果、基準値は男性が87センチ、女性は80センチとなった。
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『社会言語学』VII

「社会言語学」刊行会『社会言語学』VIIがでた。

■以下、目次をはりつける。

論文:
ナショナリストが<国際>を求めるとき
 ?北一輝によるエスペラント採用論の事例から?
臼井 裕之

現実を覆い隠す「共生」概念
 ?北九州市の外国籍市民に対する言語教育サービスに見る言語観?
仲 潔

聞こえない親をもつ聞こえる人々の手話学習
 ?フィールドワークにおけるコーダの語りから?
澁谷 智子

自己について語る新聞社と「公正さ」
 ?毎日・朝日の将棋名人戦争奪報道をめぐって?
布尾 勝一郎

数値化された日本語話者
 ?日本統治初期台湾における統計と日本語?
冨田 哲

資料紹介:
「吃音者宣言」の歴史的背景とその位置づけ
渡辺 克典

書評/著者応答:
出版UD研究会
出版のユニバーサルデザインを考える』(読書工房、2006)
しばざき・あきのり

ましこ・ひでのり
ことば/権力/差別?言語権からみた情報弱者の解放』(三元社、2006)
立岩 真也

立岩さんに、おかえしする
 ?整理された課題と未整理の課題、そして政治的果実のゆくえ?
ましこ・ひでのり

田中克彦
エスペラント?異端の言語』(岩波書店、2007)
足立 祐子

小野原信善大原始子
ことばとアイデンティティ』(三元社、2004)
木村護郎クリストフ

既刊号目次/本誌への投稿について
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障害学会第4回大会

立岩真也さんのサイトにあがっている学会大会情報を冒頭=みだし部分だけ転載。■リンクで必要な箇所にとんでいける。立岩さんがリンクミスしているとことは、修正してある。




    ■報告募集
    ■プログラム
    ■参加費について・参加申込み
    ■宿情報
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■時
 2007年9月16日(日)・17日(祝)

■所
 立命館大学朱雀キャンパス
 http://www.ritsumei.ac.jp/mng/gl/koho/annai/suzaku.html

■共催
 生存学創成拠点(立命館大学)

ヨーロッパ言語とアジア圏 ? 言語政策の過去・現在・未来(第5回新渡戸記念国際シンポジウム)

■日本エスペラント学会のホームページから、シンポジウムの広報のリンク発見。



「ヨーロッパ言語とアジア圏
―言語政策の過去・現在・未来」


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?シンポジウム概要 ?

目的

アジアの近代化の過程で、ヨーロッパからもたらされた言語は重要な役割を担ってきた。これらの言語は植民地支配の道具として使われた一方、西洋の思想や技術を取り入れるための導管として積極的に学ばれもした。西洋との本格的な接触のはじまりから数世紀を経た今日、英語をはじめとするヨーロッパ言語のいくつかはアジアにおいて根づき、いわば土着化した。他方ではかつての優勢な地位を失った言語もみられるが、これらの言語も社会のなかに一定の位置を占めている。ヨーロッパ言語を抜きにしてアジアの過去および現在を語ることはできないといっても過言ではない。

このシンポジウムの目的は、アジア諸国の言語政策においてヨーロッパ言語が果たしてきた役割および今後の展望を検討することである。とりわけ、現在、「グローバル化」が盛んに議論されているが、言語政策的には「グローバル化」とは「西洋化」の別名にすぎないのか。アジア的な「グローバル化」への道はありえるのか。アジアの諸言語が国際的にまきかえしていくことは可能だろうか。そしてアジアで広域的に有効な言語政策はありえるのだろうか。
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「脳力トレーナー」ブームへの疑念

■「脳力トレーナー」という、ゲーム機が異例のうれゆきとか、いわゆる「脳(力訓練)ゲー(ム)」が、近年はやっているらしい。■先日も、コンピューター・ゲーム機のタッチパネル専用ペンで、必死に「かきこみ」をくりかえしているオジサマをみかけて、びっくりさせられた…
と、かきかけて、ちょうど半年放っておいた原稿(笑)。もったいないので、蘇生させることにした。
■きっかけは、bananaさんの記事「17万円か、19万円か」もふれているとおり、『朝日』の土曜版「be」の「フロントランナー」に、あの川島隆太先生がとりあげられたからだ。■「「脳を鍛える」のゲームソフトは、続編の「もっと脳を鍛える」と合わせて1200万本も売れている(3月末時点)。その監修料をはじめ、昨年度は15社から約10億円のロイヤルティーが支払われ、うち4億4000万円が研究室に下りてきた。その半分、2億2000万円を個人の収入にできる規定があるにもかかわらず、それを放棄して全額を研究費に。3億円をかけて研究棟を完成させたばかり。さらにもう一つ、4億5000万円の研究棟を今年中に建てるつもりだ。」と、実に景気のいいはなし。
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