■「調書がおすきな 草薙厚子先生2」の続編。■『朝日』の記事を2本転載。
調書流出、鑑定医を起訴
家族3人が死亡した昨年6月の奈良医師宅放火殺人事件をめぐり、長男(17)=中等少年院送致=の供述調書などを引用した本「僕はパパを殺すことに決めた」(講談社)が出版された問題で、奈良地検は2日、少年審判で長男の精神鑑定医を務めた崎浜盛三容疑者(49)=京都市左京区=を刑法の秘密漏示の罪で奈良地裁に起訴した。著者でフリージャーナリストの草薙厚子氏(43)は嫌疑不十分で不起訴処分とし、捜査を終えた。
起訴状によると、崎浜医師は昨年10月5、6、15日ごろ、草薙氏の依頼に応じ、京都市内の自宅やホテルで、長男の成育歴や学校の成績、両親の離婚の経緯などを記した供述調書のコピーなどを見せたほか、自身が作った精神鑑定結果を渡し、医師としての職務で知った秘密を、正当な理由なく漏らしたとされる。
地検は、草薙氏も崎浜医師の了承のもとで調書を手に入れ、本を出版した「身分なき共犯」にあたる疑いがあると捜査。しかし、崎浜医師は取材内容が公表されることは認識したものの、「調書がそのままの形で引用されるとは思わなかった」と供述したことなどから、「身分なき共犯」の成立は困難と判断した。 続きを読む
調書流出、鑑定医を起訴
著者は不起訴 奈良地検
2007年11月02日22時56分家族3人が死亡した昨年6月の奈良医師宅放火殺人事件をめぐり、長男(17)=中等少年院送致=の供述調書などを引用した本「僕はパパを殺すことに決めた」(講談社)が出版された問題で、奈良地検は2日、少年審判で長男の精神鑑定医を務めた崎浜盛三容疑者(49)=京都市左京区=を刑法の秘密漏示の罪で奈良地裁に起訴した。著者でフリージャーナリストの草薙厚子氏(43)は嫌疑不十分で不起訴処分とし、捜査を終えた。
起訴状によると、崎浜医師は昨年10月5、6、15日ごろ、草薙氏の依頼に応じ、京都市内の自宅やホテルで、長男の成育歴や学校の成績、両親の離婚の経緯などを記した供述調書のコピーなどを見せたほか、自身が作った精神鑑定結果を渡し、医師としての職務で知った秘密を、正当な理由なく漏らしたとされる。
地検は、草薙氏も崎浜医師の了承のもとで調書を手に入れ、本を出版した「身分なき共犯」にあたる疑いがあると捜査。しかし、崎浜医師は取材内容が公表されることは認識したものの、「調書がそのままの形で引用されるとは思わなかった」と供述したことなどから、「身分なき共犯」の成立は困難と判断した。 続きを読む