技術文明

ロボット記事の一般化の意味

■一部で話題になっている問題。意外にふかい問題だとおもう。

人間の記者は不要?
―記事をコンピュータで生成する米金融データ会社

文:Greg Sandoval(CNET News.com)
翻訳校正:編集部

2006/08/24 20:16
……
 決算発表を迅速に記事にして提供するという要望に応えるために、Thomson Financialはロボットの記者を導入していたことが明らかになった。
 金融データ企業であるThomson Financialの関係者によれば、同社の経済記事の一部は、コンピュータが生成しているという。この動きの背景として同社では、金融ニュースでは株式売買のために迅速な情報提供が常に要求されていること、世界中の企業が自動化を志向していることを挙げている。そのため、企業の決算が発表されると、0.3秒後にはコンピュータが決算発表の記事を完成させるという。
 これだけの時間では、人間の記者では白紙のMicrosoft Word文書を作成することもできない。
 コンピュータは、企業の四半期における業績を判定するために、直近の四半期の財務指標を過去のものと自動的に比較する。さらに、Thomson FinancialがFinancial Times紙に語ったところによれば、コンピュータは、人間に比べて間違いがはるかに少ないという。


この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。
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ロボット/マクドナルド/アマゾン

■ベルトコンベアーが部品をはこんでいくオートメーション。それを当時極限まで合理化しのた、テーラー主義であり、そこに はりつく工場労働者自体を 顧客にしてしまおうという、労務管理と市場革命を連結させたのが、フォード主義〔フォーディズム〕だった。■トヨタが 発明・定着化させたのが、このフォード主義をよりダイナミックにして、労働意欲をひきだしつつ、かつ、「カンバン方式」「カイゼン」など、ムリ/ムダ/ムラを トコトン けずりとる合理化だった。もちろんそれは、鎌田慧『自動車絶望工場―ある季節工の手記』(講談社文庫)といった、ルポがときあかしたとおり、「合理化残酷物語」でしかなく、単に、経営者・ホワイトカラー支配の勝利でしかなかった。そういった基本形は、期間工の定着率が上昇し、正社員化がすすんだにしても、伊原亮司『トヨタの労働現場』(桜井書店,2003)が えがくとおり、現場労働者の より徹底的な収奪という側面はぬぐえなかった。■それからすると、「トヨタ方式」から労働疎外をとりのぞくために、ひとかたまりの 組み立て作業を、まとまって労働者にまかせる「セル方式」が 考案されて、劇的に生産性をあげた(「幸せ大国をめざして 未来を選ぶ? カイゼン競争の先は」『朝日新聞』2005/06/12)。■しかしセル方式も、ロボット化がすすむとか、セル化できない部分/熟練が不要な部分は、請負会社からの派遣労働力ですませる 「人件費カット至上主義」がすすんでいる。■三重県亀山市には、「世界最高峰のハイテク工場」ともよばれるシャープの基幹工場があり、約2600人がはたらいているが、正社員は800人だけ、のこりは、請負会社の従業員だという。地元では、ことし3月有効求人倍率が「1.53」と、バブル期なみだったが、地元民は、キツイ労働条件、不安定な雇用だと、バレてしまって、あまりのらない。くるのは、事情にうとい他県人、あるいは、つべこべいってられない日系ブラジル人など(『AERA』No.30,pp.72-3)。■要は、雇用の安全弁として、労働力を「外注」しているだけってこと。
■まとめてみれば、生産拠点の海外流出と同様、「無人化」「外部化」が トコトンすすめられているってことだ。株主や経営陣にとっては、「合理的なシステム」だろうが、はたらくがわにとっては、「かわききった雑巾を、さらに しぼりあげられる」感じだ。■労働強度のムラが、特定のだれかに集中すれば、労災や、過労自殺をふくめた過労死は、すぐそこに まっている(大野正和『過労死・過労自殺の心理と職場』青弓社)。
■朝日新聞記者の「生産現場で、人間はロボットから追い出され、いずれ姿を消すのだろうか」との質問に、社会科学研究所(東大)の佐藤博樹先生、「人はマニュアル通りに動くだけでなく、不良品を見分け、その原因を追及し、改善できる」として、「製造業の未来に人間は欠かせない」とみているという。■ハラナには、トンと、質問/回答 双方の意味がわからない。佐藤先生の おこたえ、まちがっていないだろうけど、「欠かせない」「人間」の数と分業は?

■?「不良品」「の原因を追及」「改善」するスタッフが ずっと必要なのは、あたりまえ。以前、事故論でものべたとおり、コンピュータは ヒトが想定した範囲内でプログラムされ、その命令にそった計算しかできないからだ。「想定内の発見」はできても、「想定外の事態」には絶対に対応できない限界がある。■しかし、そんな頭脳労働は、少数いれば充分だ。「発見」するために、かりに「シラミつぶし」方式が必要であっても、コンピュータ・プログラムがつくれないなら、臨時バイトの大量採用だ。■つまり、常勤スタッフとして、労働条件を保障したかたちでの まとまった数の雇用は絶対にうまれない。
■?「人はマニュアル通りに動くだけでなく」というのは、いまや ホメことばでなどない。「人為的ミスの温床」という 経営上負の側面と、「ロボット化できない部分の補助作業、機械のオモリ労働の うけざら」という、経営上 正の側面の 「せなかあわせ」を含意した、文脈ぬきには ナンセンスな表現だ。■後者については、以前紹介した、中岡哲郎人間と労働の未来』(中公新書,1970年)が、その後の未来予測という側面もふくめて、ゾッとするような分析の キレあじを みせた。 
■ついでいえば、先日のJR西日本の福知山線の脱線事故の原因は、経営合理化という理念だけを追求し、人員削減と高速化をすすめるために、後者を最高度においもとめた結果、前者の限界で破綻した典型例といえる。■つまり、経営サイドからみて 正負両面あるとはいっても、労働者サイドにとっては、事故・搾取という「負」の 意味しかなく、現場に はりつかないとはいえ、大学のセンセってのは、なんて脳天気で 無責任に 「製造業の未来」を かたれてしまったりするんだろうと、あいた  くちが ふさがらない。■佐藤先生ご指摘の「不良品を見分け」るなど、「ロボット化できない部分の補助作業、機械のオモリ労働の うけざら」という、現場労働者の機能というか、位置づけの変質は、神経だけすりへる 監視ロボットと 化すってことだ。この 究極の奴隷労働の どこに、「未来」が あるっていうんだ。
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