国家/ナショナリズム論

「終身刑」再考

■トラックバック(といっても、無関係な記事へだが)がとどいた『無期懲役刑に関する誤解の蔓延を防止するためのブログのホームページ』。■主張を位置づけるために、とりあえずウィキペディアの「終身刑」を転載〔一部リンク割愛〕

終身刑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2007年8月20日 (月) 14:54; 221.185.246.174 (会話) による版
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終身刑しゅうしんけい)とは、刑の満期が存在せず、受刑者が死亡するまで刑の執行が続く刑罰である。無期刑と呼称されることもある。刑種には、懲役禁固がある。

……

概説
終身刑には、仮釈放("parole")の可能性のあるタイプと仮釈放の可能性のないタイプがある。ただし、日本においては、仮釈放のないタイプのみが終身刑と呼称されることが多い。
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「力士は人前に出る際、まげを結って着物を着ることが常識」?=スポーツからみた日本社会24

■『東京中日スポーツ』の記事から。

把瑠都と親方に厳重注意 
服装問題で日本相撲協会
2007年10月30日 18時20分
 
服装問題などで厳重注意を受け、
記者の質問に答える把瑠都(右)と
尾上親方=30日午後、福岡市東区

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 日本相撲協会の伊勢ノ海生活指導部長(元関脇藤ノ川)は30日、福岡市東区の伊勢ノ海部屋宿舎に東前頭16枚目の把瑠都(22)=エストニア出身=を、師匠の尾上親方(元小結浜ノ嶋)とともに呼び、把瑠都が7月24日深夜にまげを結わず、Tシャツ、短パン姿で繁華街を歩いていた件について厳重注意した。

 力士は人前に出る際、まげを結って着物を着ることが常識とされている。伊勢ノ海部長は「師匠は、外国出身の把瑠都になぜそういう服装が駄目なのかを懇切丁寧に説明しながら指導してほしい」と注文を付けた。

 把瑠都は「自分が悪かったです。申し訳ありません」と話し、尾上親方も「今後、こういうことがないように指導していく」と神妙に語った。


(共同)
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「防衛機制としてのナショナリズム」おぼえがき

■以前から、奇妙な熱情=一種の病理としてのナショナリズムについて、再三記事をかいてきたのだが、フロイト風にいえば、対象へのリビドーの備給には、一貫して観察できる構造がみえてきた。■ここで、「おぼえがき」として一度整理しておく。

■?ナショナリズムの実践者(以下、「かれら」)は「愛国」をかたるときに、その対象範囲を恣意的に取捨選択する。■その対象は、国体の連続性だったり、文化的独自性だったり、王族の崇高さだったりするが、その恣意性の合理化にはかならず失敗している。成功していると信じているのは、かれらだけだ。■「国土死守」といった目標をたてても、しばしば「トカゲのシッポきり」をする。あたかも「凍傷で復旧不能になった指先は切断するほかない」式のわりきりでもって。朝鮮半島などからの収奪や、沖縄戦準備段階以降の処遇がその典型例だろう。
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沖縄戦で首相「学校で教えていかなければならない」っていうが…

■「誠実な右派ナショナリストは、あせっていることだろう」のつづきといえばつづきだが、基本的には「教育現象」や「国家・ナショナリズム論」でなく、あえて「軍事」に分類してきた「検閲機関としての文部科学省」シリーズの番外編。■『朝日』の記事から。

沖縄戦で首相
「学校で教えていかなければならない」

2007年10月04日20時39分

 福田首相は4日、衆参両院の代表質問で、沖縄戦で日本軍が住民に「集団自決」を強制したとの記述が教科書検定で削除された問題で、「(検定意見は)軍の関与を否定するものではない」と答弁した。そして、沖縄戦についても「これからも学校教育でしっかりと教えていかなければならない」と明言した。沖縄県民や記述削除に批判を強める野党に一定の配慮をしたとみられる。
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誠実な右派ナショナリストは あせっていることだろう

■「政府答弁書全文?教科書の沖縄戦集団自決」という、基本的には国会での質疑を資料として転載した記事の「前文」。■実に興味ぶかいデータ。いや、照屋さんの質問と政府答弁じゃなくて、こういった右派ナショナリストの現状認識とそれを整理する論理がね。

高校の日本史教科書に「沖縄戦の集団自決で軍の命令があった」という記述が復活しそうです。検定で修正させたものを「元に戻したいなら、訂正申請すれば認めるよ」というのはとんでもない話です。
しかし、この問題で保守派が意見表明するときは、ダブルスタンダードにならないよう慎重に対処すべきですね。
「外圧に屈するな」「政治介入を許すな」「抗議集会に何万人も集まったからといって検定結果を変えるな」「議会で意見書が可決されたのは関係ない」と言ったって、私たちは「従軍慰安婦の強制連行」について、「教科書会社は自主訂正しろ」「文部大臣は訂正勧告を出せ」と要求したわけですから。地方議会での意見書可決にも取り組みました。
県民大会の参加者は11万人ではなく4万3000人(沖縄県警調べ)だそうですが、私たち保守派は、その20分の1も動員できないのです。
そのへんの論理を整理してから発言したいものです。
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